映画『三度目の殺人』(是枝裕和監督 9月9日公開)完成披露試写会が31日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズで行われ、福山雅治、役所広司、広瀬すず、吉田鋼太郎、斉藤由貴、満島真之介が出席した。

左から、是枝裕和監督、斉藤由貴、広瀬すず、福山雅治、役所広司、吉田鋼太郎、満島真之介

同作は『そして父になる』でカンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した是枝監督による最新作。これまで家族を題材とした作品が多かった是枝監督だが、同作は初となるサスペンスで、福山と再タッグを組む。福山は、裁判で勝つためなら真実は二の次と割り切る弁護士の重盛を演じており、重盛が担当することになったある事件を軸に物語は展開していく。

福山は2度目となった是枝組の現場について「驚きの連続なんです。『そして父になる』では子どもたちに台本を渡さずに当日のセリフを伝えるとか、子どもがセリフを間違えても子どもに合わせてくださいとか言われたり」といい、「今回は監督自身が、創作の森の中を葛藤しながら歩いていた。それを間近でハラハラわくわくしながら見ていた。それで仕上がったものを見たら見事なところに着地していた。驚きや発見の連続で、前回に比べてより鋭さが増したような印象を受けました」と振り返った。

ロケ地では福山と同じく弁護士を演じた吉田と満島の3人でいることが多く、飲みに出かけることもあったという。中でもムードメーカーは満島で、福山は「現場を盛り上げてくれた。こんなに人から嫌われない人も珍しいってくらい現場を作ってくれた」と感謝。満島は「シリアルな現場なのに一人で『お疲れっす~』って言って回っていた」と照れながら明かした。

また福山は同作で広瀬と初共演。是枝監督や『海街diary』で共演したリリー・フランキーから「広瀬すずちゃんに会うと、みんな甘酸っぱい気持ちになる」と言われていたと明かし、「そんなことはないでしょうと思ったら、まぁ甘酸っぱくなる。なんなんでしょうね?」とメロメロ。すると役所は「僕はですね、斉藤由貴さんに(対しても)甘酸っぱい感じになった」とかぶせ、会場を沸かせていた。