JR四国は31日、土讃線トロッコ列車「志国高知 幕末維新号」のデザインを公開した。キハ185系・キクハ32形の2両編成に特別ラッピングを施し、坂本龍馬ら幕末維新を彩る歴史群像をデザインした車両となる。9月23日から土讃線高知~窪川間で運行開始し、同日に高知駅で出発式が行われる予定となっている。
土讃線トロッコ列車「志国高知 幕末維新号」の車両デザインについて「新たな世を照らす『昇りゆく太陽』に希望を抱き時代に煌めき、駆け抜けていった坂本龍馬をはじめとする土佐の志士達の輝きをエクステリアに散りばめました」とJR四国。キハ185系の前面・側面とトロッコ車両(キクハ32-501)の前面に坂本龍馬、トロッコ車両の側面に中岡慎太郎、岩崎彌太郎、ジョン万次郎、吉村虎太郎、武市半平太がデザインされている。
同列車は9月23日以降、土日祝日を中心に、下りは「志国高知 幕末維新号 龍馬立志の巻」として高知駅10時30分発・窪川駅12時39分着、上りは「志国高知 幕末維新号 日本の夜明けの巻」として窪川駅14時15分発・高知駅16時18分着で運行予定(窪川駅で予土線トロッコ列車「しまんトロッコ」へ乗換え可能)。トロッコ車両の乗車区間は土讃線伊野~土佐久礼間となる。途中、仁淀川橋梁や太平洋の絶景を楽しめる安和駅周辺で徐行運転(上り「日本の夜明けの巻」は安和駅で停車)を行う。
下り「龍馬立志の巻」では、仁淀ブルー観光協議会による「龍馬のお弁当」の限定発売も。鰹をはじめ土佐の海の幸や川の幸、地元産の野菜をふんだんに取り入れた特製弁当で、価格は2,000円(税込)。乗車日4日前までに仁淀ブルー観光協議会へ電話予約を行う必要があり、乗車当日の伊野駅発車後、車内にて提供される。
その他、「絶景! 土讃線秘境トロッコ」でも活躍した高知運転所車掌による沿線案内をはじめ、地元高校生による車窓ガイド・車内販売(日限定)、須崎市マスコットキャラクター「しんじょう君」によるおもてなし(日限定)も予定されている。車内では「土佐和紙」(いの町の伝統工芸品)を使用した記念乗車証も配布される。記念乗車証などの提示により、沿線の24施設でさまざまな特典も受けられるという。