LINEは26日、「LINEデリマ」を開始した。LINEの中からデリバリーサービスの注文や決済が行えるサービスだが、「LINEショッピング」でオンラインからオフラインへの送客(O2O)戦略を進めるLINEが、デリバリービジネスに進出する理由はどのようなものだろうか。
全国約1万4000店舗がサービス提供
LINEデリマは、LINEと宅配総合サイト「出前館」を運営する夢の街創造委員会(以下、夢の街)が共同でスタートする宅配ポータルサービス。LINEアプリ内の「Moreタブ」(LINEアプリ最下段の右端のアイコン)から「LINEデリマ」を選択してアクセスする(表示されない場合はLINEアプリを最新版にアップデートすること)。
LINEアプリ内に「LINEデリマ」が追加。先月のLINEショッピングと同様にアプリ内からアクセスできるサービス |
LINEデリマのアカウントはキーワードに対応した自動返信botだけでなく、現在地から検索したり、イベント用のクーポンがもらえるなど、公式アカウントの使い方のお手本のような作りだ |
LINEデリマでは出前を取れる店舗を、料理のジャンル、店舗名、エリアなどから検索できる。現在地から近い店で検索することも可能だ。食べたい料理を選んだら、配達時間や支払い方法、配達先などの情報を入力して注文する。支払いには元になる出前館の支払い方法はもちろん、LINEポイントやLINE Payを充当することもできる。
またLINEデリマの公式アカウントを友達に登録しておくと、チャットで食べたいジャンルをつぶやけば、そのジャンルのリストを見せてくれたり、現在展開中のイベントを紹介してくれたりする。
対応するショップは、出前館で利用できるすかいらーくグループ(ガスト、バーミヤンなど)、ピザ、イタリアン、中華、寿司などのチェーン店が名を連ねる。公式発表では初期段階で全国の約1万4000店舗が対応しており、現在「準備中」と表示される店舗も今後、随時追加されていく予定だ。