本田技研工業(ホンダ)は27日、新型「シビック」シリーズの3タイプ「シビック ハッチバック」「シビック セダン」「シビック TYPE R」を9月29日に発売すると発表した。新開発のプラットフォームを核に、機能美を追求したロー&ワイドな先進フォルム、力強くスムーズな加速と高い環境性能を両立した直噴VTECターボエンジンを採用している。
新型「シビック」シリーズは、Cセグメントでトップクラスの「操る喜び」の提供をめざし、サーキットを含むさまざまな走行シーンでの運動性能を高次元で達成するプラットフォームを新開発した。「TYPE R」のめざす究極の運動性能を実現するこのプラットフォームを核として、3タイプを同時に開発し、各タイプの個性を生かしながら、シリーズ全体としてのポテンシャルを飛躍的に向上させている。
「シビック TYPE R」は、ベース車からのチューンアップでなく、開発当初から「TYPE R」としてめざす理想の姿をゼロから思い描き、追求したことで、大幅なスポーツ性能の向上を実現した。パワートレインは先代モデルからさらに進化した専用の2.0リットルVTEC ターボエンジンを搭載し、エンジン制御技術の進化により、低回転域での高トルクかつハイレスポンスな立ち上がりと全開領域での高出力化を実現している。
減速操作に合わせてエンジンの回転数が自動で調整されるレブマッチシステムや、走行シーンに応じて選べる3つのドライブモードなども搭載。さらに、街中での乗りやすさや居住性・快適性なども一層向上した。
「シビック ハッチバック」「シビック セダン」は、広さや使い勝手の良さはもちろん、「TYPE R」の走りの資質を享受することで、よりスポーティーな運動性能を実現した。新開発プラットフォームをベースとした高剛性で軽量かつ低重心・低慣性なボディーにより、優れた空力特性を実現したことで、高速域での安定性や静粛性も向上している。
パワートレインは新型「シビック」専用にチューニングを施した、低回転から高回転まで伸びのある1.5リットルVTECターボエンジンと、加速性能を向上させるCVTとの組み合わせで、ターボラグを感じさせないリニアでパワフルな加速フィールを実現。その他、ゆとりのある室内空間とクラストップレベルの広い荷室に加えて、「シビック ハッチバック」では世界初の横開きカーゴエリアカバーを採用し、先進の安全運転支援システム「Honda SENSING」も標準装備されている。
価格は「シビック ハッチバック」280万440円、「シビック セダン」265万320円、「シビック TYPE R」450万360円となっている(価格はすべて税込)。