仕事でのコミュニケーションに欠かせないメール。便利なツールだが、文字だけのやり取りのため、注意しないと相手に不快感を与えたり思わぬトラブルを招くことも……。そこで今回はマイナビニュースの男女501名に、失礼なビジネスメールを受け取ったことがあるか聞いてみた。
Q.仕事で受け取ったメールで不快に思ったことや失礼だと思った経験はありますか?
ある 64.5%
ない 35.5%
Q.どのようなメールだったのか、具体的に教えてください
なれなれしい言葉遣い
・「慌てていたのか終始タメ口調」(54歳男性/不動産/営業関連)
・「年下なのに敬語が使えていなかった」(46歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「付き合いのないくらいのレベルで、メール文が話口調で送られてくること」(39歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「客先からのメールですが、あまりに砕けた調子の言葉遣いなので、それほど親しくないのにと感じた」(62歳男性/建設・土木/建築・土木関連技術職)
挨拶がない
・「冒頭、挨拶やお礼もなく本題に入る」(49歳男性/専門店/販売・サービス関連)
・「いきなり挨拶もなく用件のみが書かれていた」(28歳女性/食品/事務・企画・経営関連)
・「お客様からのメールで、お世話になります。の文章が入ってない。いくらお客様であっても、相手に対して失礼だと思う」(53歳男性/鉱業・金属製品・鉄鋼/専門職関連)
誤字脱字が多い
・「誤字や脱字が多く不快でした」(59歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)
・「宛名の間違い、多すぎる誤字脱字」(48歳男性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「名前を間違えている。漢字を間違えている」(28歳女性/専門店/販売・サービス関連)
上から目線
・「アポイントの取り方がすごく上から目線」(41歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「愛想なく、部下でもないのに命令口調で指示を受けた」(46歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「『お手数をおかけしますが』『お忙しいところ恐れ入りますが』といった言葉もなく、命令してきた」(25歳女性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
顔文字を使う
・「顔文字入りだった」(40歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「取引先の人からビジネスメールに顔文字を入れて送られてきた」(37歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「謝罪に顔文字が使われていた」(41歳男性/専門店/販売・サービス関連)
一方的な内容
・「一方的に仕事を依頼するメール」(54歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「こちらのことを考えず、一方的に自分の要求を押し付けてくる内容のメール」(55歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「仕事のキャンセルを一方的に告げられた」(57歳男性/建設コンサルタント/建築・土木関連技術職)
その他
・「宛先がBccになっておらず他の人にメールアドレスが流出」(45歳男性/食品/事務・企画・経営関連)
・「完全な別の人との間違いメールだったが、下ネタがいっぱいでびっくりした」(48歳女性/食品/技能工・運輸・設備関連)
・「仕事用のアドレスなのに、個人的な誘いを書いてくる」(43歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「いつも催促必要くらい遅い送信者が逆にこちらに催促してきた件」(34歳女性/流通・チェーンストア/事務・企画・経営関連)
総評
仕事で受け取ったメールで、不快に思ったことや失礼だと思った経験が「ある」人は6割超いることが分かった。具体的には「言葉遣い」に関する指摘が多く、「取引相手が敬語を一切使ってこなかった」「1回しか会ったことがないのにやけになれなれしい文面だった」といった戸惑いの声が。「敬語がめちゃくちゃだった」という指摘も多かったが、敬語の使い方を誤ると、社会人としてもマイナスイメージを持たれる恐れがあるようだ。
「誤字脱字が多い」ことを挙げた人もいた。とりわけ多かったのが宛名の間違いで、いちいち指摘はしないものの「いい気分ではない」とのこと。宛名に関しては敬称のつけ忘れや、「宛先に表示される名前があだ名だった」なんていうミスもあるようなので注意したい。
「お世話になっております」といったワンクッションがないメールも不快に感じる人が多かった。挨拶もない用件のみのメールは、ぶっきらぼうな印象や「基本的なメールの送り方も知らない人」といった印象を与えてしまうようだ。
他にも、「だらだらと長いメール」や「定型文でいつも同じ」「返信が遅い上に、何の詫びもない」「本文なしの添付ファイルだけのメール」などが挙げられた。これら意見を参考に、仕事でメールを送る際には、相手に不快な印象を与えないようくれぐれも注意したいものだ。
調査時期: 2017年7月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 会社員501名
調査方法: インターネットログイン式アンケート