日本経済団体連合会は7月18日、「2017年労働時間実態調査」(2016年)の結果を発表した。調査期間は2017年4月10日~5月19日、有効回答は249社(対象労働者110万4,389人)。
平均時間外労働時間は193時間
2016年の平均年間総労働時間は前年比2時間減の平均1,991時間。業種別にみると、製造業は同8時間減の1,979時間となった一方、非製造業は同7時間増の2,006時間に増えた。
規模別にみた場合、500人以下では1,953時間だったのに対し、1,000人超~5,000人では1,995時間、5,000人超~1万人では1,999時間など、1,000人超の企業で長い傾向がみられた。また労働組合の有無でみると、組合ありでは1,983時間、組合なしでは2,076時間と、両者の間に90時間以上の差がついた。
時間外労働時間(年間)について聞くと、36協定上、「540時間~720時間」を上限と取り決めている企業が31%と最も多く、「720時間~960時間」が27%と続いた。
2016年の平均時間外労働時間の分布をみると、「360時間以下」が70%を占めた。一方、720時間を超える労働者は全体の2%で、業種別でみた場合、製造業では1%、非製造業では4%いることがわかった。
2016年の平均時間外労働時間は前年比6時間減の193時間。業種別では、製造業が同3時間減の191時間、非製造業が同9時間減の196時間となった。
2016年の年次有給休暇取得率は前年比3ポイント減の64%。年次有給休暇所得が5日未満の割合は、管理監督者では22.3%、一般労働者では10.8%と、ともに3年間ほぼ横ばいの状態が続いている。