日本政策金融公庫は7月20日、2017年4~6月期の実績と7~9月期以降の見通しをまとめた「全国中小企業動向調査」の結果を発表した。調査時点は2017年6月中旬、有効回答は小企業(原則従業者20人未満)6,417企業、中小企業(同20人以上)7,034社。
業況判断DI、小企業はマイナス幅縮小
小企業の景況については、「持ち直しの動きがみられる」と判断。前回は「先行きの不透明感はあるものの、持ち直しの動きがみられる」だった。4~6月期の業況判断はマイナス24.4と前期からマイナス幅は6.0ポイント縮小した。7~9月期はマイナス28.8に悪化すると見込んでいる。
売上DI(ディフュージョン・インデックス)はマイナス20.5と前期よりマイナス幅は5.9ポイント縮小。7~9月期はマイナス21.1と予想している。採算DIはマイナス11.6と前期よりマイナス幅は5.7ポイント縮小。7~9月期はマイナス14.2と予測している。
中小企業の景況については、「緩やかに回復している」と判断。前回は「一部に弱い動きがみられるものの、緩やかに回復している」だった。業況判断DIはプラス8.0と前期より4.9ポイント上昇した。7~9月期はプラス8.3、10~12月期はプラス6.3と見込んでいる。
売上DIはプラス11.3と前期より7.0ポイント上昇し、3期連続で改善した。7~9月期はプラス13.4、10~12月期はプラス14.0に上昇する見通し。純益率DIはプラス2.2と前期より2.3ポイント上昇し、3期連続の改善。7~9月期と10~12月期はプラス1.3と予想している。