週刊少年ジャンプにて2003年から連載開始以降、絶大な人気を誇り、累計発行部数5,100万部を超えアニメ化も好調な漫画『銀魂』。パラレルワールドの江戸を舞台に、”天人”と呼ばれる宇宙人が登場し、攘夷戦争の時”白夜叉”と恐れられた 銀時が主人公として活躍する。とにかく「なんでもあり」で、関係者も「こんな漫画はなかなかない」という同作が、最終章に入った今、満を持して公開された。
マイナビニュースでは『銀魂』に関わる男性たちへの連続インタビュー企画「男達の銀魂道」を実施。今回は、原作でも人気のキャラクター・沖田総悟を演じた吉沢亮に話を聞いた。キャストが発表されるやいなや「想像以上」と話題になっていた真選組キャラクターだが、吉沢自身はどのように捉えていたのか。
『銀魂』の異質さに特別なものを感じていた
――『銀魂』映画化の話が来た時は、率直にどう思われましたか?
僕、実は原作を読んでいなかったんです。ジャンプ作品は大好きで、『銀魂』の存在も知っていたんですが、すごく異質だなというイメージがあって、今まで触れていませんでした。沖田をやらせていただくと決まってから読みました。
そしたら、すっごい面白くて。小・中学生が好きそうな下ネタもありつつ、パロディみたいなギャグもあり……やっぱり、異質ではありましたけど(笑)。ジャンプ作品の中でも、際どい場所をついているところに爆笑できるし、どの世代の人が読んでも好きになるだろうなと思いました。ただ調べていくとやっぱり、ファンの方がとてつもないですよね。熱狂的で、たくさんいらっしゃるので、ビビりました。
――逆に特別な作品だったんですね。異質だなというのは、どこらへんにそう感じたんでしょうか。
すごく熱いんだけど、本当に延々とくだらないギャグもやっているところです(笑)。他のラブコメやギャグ作品と比べても、全然違うと思いました。もしかして、空知先生もテンションで描いているのかな? と思う時もあって、それが超おもしろい。本当に、いい意味でくっだらない時もあるし、ギリギリを攻めるパロディもあるし、これを週刊少年ジャンプでやってるのがすごいなと思いました。
――今回の沖田役については、もともとインターネットなどで「吉沢さんがいい」という声もあったみたいですね。
本当ですか? 嬉しいです。発表された時も、この並々ならぬ有名人の方々と共に、僕がポツンと紹介されてる感じが不安でした……。「大丈夫かよ!」と思いました(笑)。「主役級!」と言われてキャストがバーンと出た時に、1人だけわからない人がいる、みたいな気がして、だいぶ怖かったです。あとは単純に、原作ファンの方にどう思われるのかが、1番気になりました。芝居をやっている時も、ずっと原作ファンに怒られたくないな、喜んでほしいなと思っていました。