マイナビは7月19日、「2018年卒マイナビ企業採用活動調査」の結果を発表した。調査期間は6月6日~20日、有効回答は全国の企業3,000社。
3割弱の企業が「予定数の確保は難しい」
2017年6月時点での感触を尋ねると、「予定数の確保は難しい」と答えた企業は前年比5.1ポイント増の28.1%となり、「ほぼ予定数を確保できそう」(26.2%)を1.9ポイント上回った。「確保できるかどうか五分五分」は45.7%だった。
企業規模別にみると、「確保は難しい」と答えた割合は、1,000人以上では18.7%だったのに対し、300~999人では24.4%、300人未満では30.8%と、中小企業において高くなる傾向がみられた。同社は「売り手市場で学生の目が大手企業に向きやすい中、中小企業の採用の厳しさがうかがえる」と分析している。
業種別では、特に「建設」(41.8%)、「サービス・インフラ」(32.8%)、「小売り」(29.1%)で「確保は難しい」との回答が多かった。一方、「確保できそう」の割合が多かったのは、「金融」(35.1%)、「マスコミ」(45.0%)など学生の人気が高い業種だった。
選考途中の辞退率は、「1割以下」が44.8%を占めたのに対し、「5割以上」も16.1%あった。調査時点(6月中旬)で追加の選考機会を考えている企業は62.1%で、7月以降も選考活動は続くことが予想される。
採用広報で学生にアピールしている福利厚生やワークライフバランスの内容は、「育児休業取得後の職場復帰率」が45.9%で最多。次いで「育児休業からの復帰後の時短勤務制度」が38.3%、「残業がないこと・残業時間が少ないこと」が33.2%、「有給休暇の取得率」が30.8%と続いた。