説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『Googleの検索結果に表示されている「AMP」ってなに?』という質問に答えます。

***

Googleの検索結果を眺めていると、稲妻アイコンと「AMP」の文字があるWEBページをときどき見かけます。そのWEBページはやたら表示が速く、他の検索結果との違いは歴然です。検索結果に占める割合は多くないため、ひょっとするとこれまで出会ったことがないかもしれませんが、これからは注意してみてください。

AMPは「Accelerated Mobile Pages」の略で、2015年にGoogleが提唱したモバイルページの高速化によるユーザー体験向上を目指す取り組みです。既存のWEB技術(HTMLやCSS、JavaScript)の利用を一部制限することで高速表示を可能にする「AMP HTML」、その仕様に沿ったWEBページのデータをサーバにキャッシュして配信する「Google AMP Cache」などの規則が策定されています。

技術的なことはさておき、エンドユーザにとってAMPは「表示が速くてパケット量が少ないWEBページ」という大きなメリットがあります。Googleの公式ブログによれば、表示速度は従来型WEBページに比べ平均4倍、データ量も約1/10に抑えられるとのことです。

実際、Googleの検索結果に「AMP」と表示されたWEBページをタップすると、あっという間に表示が完了します。2016年2月以降、AMPに対応したWEBページは、スマートフォンなどモバイル機器の検索結果で目立つように並べられています。

ただし、AMPは既存のWEBページと仕様が異なるため、レイアウトに若干の差が生じます。スマートフォンなどモバイル機器にターゲットを絞っていることもあり、パソコンやタブレットではAMP対応WEBページのメリットがない(検索結果に現れない)ことにも注意が必要です。

検索結果に「AMP」と表示されたWEBページは、通常のWEBページに比べかなり高速に表示できます