マーシュは7月7日、「価格の値上げと家計に関するアンケート調査」の結果を発表した。同調査によると、回答者の約7割が2017年に実施・予定されている物やサービスの値上げに不安を感じているという。
今回の調査は、同社運営の「D STYLE WEB」に登録する20歳以上の会員600名(20~34歳、35~49歳、50~69歳の男女100名ずつ)を対象に、インターネットで行われたもの。調査期間は6月14日から16日まで。
値上げに対する認知と不安
まず、2017年に値上げが実施・予定されている「食品」について、値上げされることを知っていたか聞いた。結果は、値上げについての認知度が最も高かった食品は「ビール」(68.8%)だった。以降、「バター」(63.8%)、「チーズ」(45.3%)と続き、値上げを「知らなかった」食品としては、「オリーブオイル」(73.3%)が最も高かった。
「食品以外」の認知度について、「はがき」(77.0%)が最も高く、次いで「ヤマト運輸」(75.5%)、「電気・ガス」(52.7%)という結果に。最も認知度が低かったのは、「保険」(77.3%)だった。
続いて、一連の値上げについて不安を感じるか聞いたところ、74.3%が「感じている」(39.5%)、または「やや感じている」(34.8%)と回答した。不安に感じている割合を性年代別にみると、全年代で男性よりも女性の方が高く、特に20~49歳では26%もの差が見られた。
節約意識
次に、値上げによって節約意識が変わるかを聞くと、68.9%が「意識は高まる」(高まる31.2%+やや高まる37.2%)と回答。その割合は、男性は年代が上がるに連れて高くなる傾向がうかがえ、50~69歳では68.0%となった。一方女性は、35~49歳が最も高く83.0%にのぼった。
また、家計全体で月々どのくらい節約したいかを聞くと、「5,000~1万円未満」(21.7%)が最多に。以降「1万~2万円未満」(18.5%)、「2,000~5,000円未満」(12.2%)、「2,000円未満」(9.8%)、「2万円以上」(8.5%)と続き、全体の70.7%が「節約したい」と考えていることがわかった。「節約を考えていない」という人は29.3%だった。
また、「節約を考えていない」という回答を除いて、節約したい額の平均値を算出したところ、全体では9.265円という結果に。性年代別でみると、「20~34歳女性」が最も高く1万2,951円。次いで、「50~69歳男性」(1万0,787円)、「35~49歳男性」(9,981円)と続いた。