NECパーソナルコンピュータは11日、同社製PC「LAVIE」2017年夏モデルを発表した。いずれも発売は7月中旬。ここでは、15.6型ノートPC「LAVIE Note Standard」シリーズを紹介する。
「LAVIE Note Standard」夏モデルでは、上位モデルの「NS750」と下位モデルの「NS150」で新色を追加。NS750では、季節を意識したというクリスタルブルー、ボリュームゾーンのNS150では性別問わず人気が高いというシャンパンゴールドを投入する。NS150とエントリー向けの「NS100」ではきょう体も新デザインとなっている。
最上位モデルの「NS850」ではCPUを強化したほか、新たにUltra HDブルーレイドライブを採用し、対応コンテンツを鮮やかに再生できるようになった。OSは全モデルでWindows 10 Creators Updateを搭載する。
夏モデル向けソフトウェアでは、ニュースや天気、手書きメモ機能(伝言板)をPC上で確認できる「インフォボード」が、新たにGoogleカレンダーと連携し、カレンダーおよび予定表示に対応。また、インフォボードの「スマホ」タブと連携し、 PCとスマートフォンの間で写真・動画、WebサイトのURLを共有できる「インフォボードコネクト」では、スマートフォンに届いたSMSや着信履歴をPC側で確認し、メッセージの返信も可能となった。スマートフォン内の連絡帳の編集もPC側で行える。このほか、映像編集ソフト「ActionDirector」では新たに360度カメラの編集が可能となった(NS850のみ)。
従来ミドルレンジに置かれていた「NS550」は、夏モデルではラインナップしない。また、11.6型の「LAVIE Note Mobile」シリーズ、軽量モバイル「LAVIE Hybrid ZERO」シリーズ、15.6型の据え置きモデル「LAVIE Hybrid Frista」シリーズは継続販売する。
NS850/HAB
NFCや音場再生技術AudioEngine、2W×2スピーカー・4Wウーファなどを搭載した、3,840×2,160ドットの4K液晶採用フラッグシップモデル。夏モデルではCPUを強化し、Core i7-7567Uプロセッサを搭載。光学ドライブはUHD BDドライブにアップデートされた。ディスプレイはタッチ対応の4K IPS液晶。
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-7567U(3.50GHz)、メモリがPC4-17000 8GB(4GB×2、最大16GB)、ストレージが1TB SSHD、グラフィックスがIntel Iris Plus Graphics 650(CPU内蔵)、光学ドライブがUltra HD ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応)など。OSはWindows 10 Home 64bit。
通信機能はGigabit準拠の有線LAN、IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1。
主なインタフェースは、HDMI、USB 3.1 Type-C、USB 3.1×1(パワーオフUSB充電対応)、USB 3.0×2、マイク入力、ヘッドホン出力/ライン出力、SD/SDHC/SDXC対応SDカードスロットなど。NFCポートも内蔵する(Felica非対応)。
本体サイズはW382×D270×H26.2mm、重量は約2.7kg。バッテリ駆動時間は約3.7時間(JEITA 2.0)。本体色はクリスタルブラックのみ。店頭予想価格は税別244,800円前後。NFC対応横チルト機能付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。
NS750/HA
「NS750/HA」シリーズは、1,920×1,080ドットのフルHDタッチ液晶を搭載した15.6型ノートPC。クリスタルレッド / クリスタルホワイト / クリスタルブラックに加え、新色クリスタルブルーを追加した。店頭予想価格は税別214,800円前後。
ハードウェアは春モデルを踏襲。N850と同じスピーカーシステムを搭載し、金属調のスピーカーパネルの中央下に光るスリットイルミネーションが配置されている。
主な仕様は、CPUがIntel Core i7-7500U(2.7GHz)、メモリがPC4-17000 DDR4 8GB×1(最大16GB)、ストレージが1TB SSHD、グラフィックスがIntel HD Graphics 620(CPU内蔵)、光学ドライブがBDXL対応ブルーレイディスク。OSはWindows 10 Home 64bit。
インタフェースはUSB 3.1 Type-C×1、USB 3.1 Type-A×1、USB 3.0×2、HDMI×1、SDXCカードリーダなど。通信機能はIEEE802.11a/b/g/n/ac対応無線LAN、Gigabit Ethernet対応有線LAN、Bluetooth 4.1。バッテリ駆動時間は約4.8時間(JEITA 2.0)。
本体サイズはW382×D270×H25.7mm、重量は約2.5kg。横チルト機能付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。
NS700/HA
「NS700/HA」シリーズは、1,920×1,080ドット解像度でタッチ非対応液晶を搭載する15.6型ノートPC。ハードウェアは春モデルを踏襲し、クリスタルレッド / クリスタルホワイト / クリスタルブラックの3色を用意する。店頭予想価格は税別194,800円前後。
液晶解像度は1,920×1,080ドット。主な仕様は、NS750/HAシリーズからストレージが1TB HDDに変更され、ウーファが省かれている。インタフェースはUSB 3.0×3(一部パワーオフUSB充電機能)、HDMI、SDXC対応カードスロットなど。
バッテリ駆動時間は約6.4時間(JEITA 2.0)。本体サイズと重量はNS750HAと同等。横チルト機能付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。
NS350/HA
「NS350/HA」シリーズは、CPUに第7世代Intel Core i3-7100U(2.4GHz)を採用するモデル。クリスタルレッド / クリスタルホワイト / クリスタルブラックの3色を用意する。店頭予想価格は税別164,800円前後。
ハードウェアは春モデルを踏襲。主な仕様は「NS700/HA」シリーズからCPUがIntel Core i3-7100U(2.4GHz)に、メモリがPC4-17000 DDR4 4GB×1(最大16GB)に変更される。インタフェースはNS700/HAと同等。バッテリ駆動時間は約6.6時間(JEITA 2.0)。横チルト機能付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。
NS150/HA
「NS150/HA」シリーズは、1,366×768ドット解像度のタッチ非対応液晶を搭載する15.6型ノートPC。ルミナスレッド / エクストラホワイト / スターリーブラックの3色に加え、新たにシャンパンゴールドが追加された。また、エクストラホワイトでは、従来天板やキーボード面は白色だが、ベゼルや底面は黒色だったところ、夏モデルではベゼル部、底面ともに全体が白色となった。
きょう体デザインも変更。電源ボタン付近にある「ワンタッチスタートボタン」を独立させ、右側面のインジケータを見やすいよう拡大した。店頭予想価格は税別134,800円前後。
主な仕様は、NS350/HAからCPUがIntel Celeron 3855U(1.6GHz)に、グラフィックスがIntel HD Graphics 510(CPU内蔵)に、光学ドライブがDVDスーパーマルチに変更される。OSはWindows 10 Home 64bit。
インタフェースはNS350/HAとほぼ同等だが、USBからパワーオフ充電機能が省かれる。バッテリ駆動時間は約6.0時間(JEITA 2.0)。本体サイズはW385.6×D258×H22.6mm、重量は約2.4kg。横チルト機能付きのBluetoothレーザーマウス、Office Home & Business Premium プラス Office 365が付属する。
NS100/H2W、NS100/H1W
「NS100/H」シリーズは、機能を絞ったエントリーモデル。春モデルからCPUを強化している。
Office Home & Business Premium プラス Office 365を搭載する「NS100/H2W」と、Office Personal Premium プラス Office 365を搭載する「NS100/H1W」の2モデルを用意。2機種の違いは付属Officeの違いのみ。店頭予想価格は、「NS100/H2W」が税別115,800円前後、「NS100/H1W」が税別112,800円前後。
基本仕様やインタフェース、本体サイズ、重量は「NS150/HA」シリーズとほぼ同等だが、ストレージが500GB HDDとなるほか、有線LANがGigabitではなく100BASE-TX準拠となる。このほか、同梱マウスはUSB光センサーマウスとなり、マイクはモノラル。バッテリ駆動時間は約6.1時間(JEITA 2.0)。