今回は香港~深圳~マカオ~台北と4地域を制覇したわけだが、それぞれの国でそれぞれのApple事情、電脳事情があった。
Apple Retail Storeのある街 香港
まず香港。中国本土とも深圳とも台北とも違うゴミゴミした都会というイメージで、皆声が大きくてうるさい街。それでも香港島側の中環駅あたりは洗練された都会で、その中にApple Retail Storeがでーんと構えている。
なんで「でーん」かというと、やっぱりこの店構え。道路の「上」に座ってるガラスケースっていうこのイメージは、なんというか「でーん」である。
お店も他の電脳ショップとは違ってちょっと高級チック。さすがはApple、こんな国に来てもAppleである。品揃えもほぼ同じなのでここで買わなきゃというものはないけれど、常に必要なものが買えるのは安心感があるとも言えるだろう。
スマホショップが街に溢れ出す台北
一方台北は、去年に比べてケータイビル 獅子林商業大楼が面白くなくなっていた。というかなんだか人が少なくなっていて、以前のような賑わいが感じられない。台北はちょうど端午節の連休だったのだが、それでもちょっと閑散としすぎ。それに伴って製品もあまり魅力があるものがなく……。
しかし実はスマホショップは街に溢れ出していたことに気付いた。昔は違う店だったところに、スマホの修理ショップが並んでいる。つまりケータイが一部の人たちのものじゃなく、一般的になってきたってことなのか。確かに夜市でも以前にも増してスマホ関係のグッズや売り物が増えた感がある。そもそも落とすと壊れてしまう可能性が高いスマホはどこでも修理できないとだめってことなのか。
もう一つ台北で面白いなと思ったのは、「何にでも貼ってくれる柄付き皮膜」屋さん。スマホっていうと液晶面にシートを貼るのを思い浮かべるけど、台北ではスマホの裏にいろいろな柄物のカバーを貼ってくれるサービスが始まってた。例えばマーヴェルヒーローのイラストだったり、なぜか日本のセクシー女優の写真だったり……。ケースにではなく、スマホに直に貼れるみたいで、なかなか楽しい。剥がせるのかどーかが気になって結局挑戦できなかったけど、次回行くときにはぜひ。
Apple Payはどーなってる?
そしてもう一つ気になるのは各国のApple Pay対応具合。香港と台北ではすでにApple Payが開始。スーパーの買い物に使えるものの中にApple Payのアイコンが貼ってあったり、銀行系がApple Payに対応したポスターが貼ってあったりする。
深圳とマカオでは確認できず。しかし深圳にはweChatというLINEのようなチャットアプリを使ったweChat Payというシステムが進化していて、パーツ屋さんでさえこれを使って支払いができるようになっている。
ただどこの国でも、その国のクレジットカードとの紐付けがされていないとこの手の支払いが使えないのは残念だ。Apple PayはAppleが支える国際規格なんだから、どこの国でも使えるようになればいいのに。もちろん金融系の法律の壁はあるんだろうけど、なんとかならないものだろうか。
例えば香港でも台北でも、現地ではすでにApp StoreやiTunesのプリペイドカードが売られている。じゃあApple Payカードを作って、現地の通貨で購入できるプリペイド式のApple Payってのはできないだろうか。クレジットカードとの紐付けができないとダメなのは支払いを裏付けるものが必要という意味なんだろうから、現地通貨でプリペイドで購入してWalletに各国別に登録し、使い分けられれば可能なんじゃないだろうか。
日本ではすでにSuicaをiPhoneに登録可能になってる。香港にはオクトパスカードが、台湾にも遊悠カードがある。これらがSuicaのように使えるようになったらとても便利。
ま、そんなこんなで1週間以上に渡ったアジア紀行もこれでおしまい。さて、次はどこに行こう?