飛行機を使った旅行をする時に、座席をどこにするかというのは悩みどころだろう。飛行機の前方・中間・後方がいいか、また窓側・中央・通路側のどこを選ぶか、など。あるいは人によっては、必ず非常口前の席を指定する、という場合もあるかもしれない。今回は、マイナビニュース会員男女311人に、「飛行機に乗る時、有料でも足元が広い非常口前の席を希望するか」を、国内線・国際線のそれぞれで聞いた。
Q.国内線に乗る時、有料でも足元が広い非常口前の席を希望したいと思いますか?
はい 17.7%
いいえ 82.3%
Q.それを選んだ理由を教えてください。また、「はい」の人は通常料金にプラスいくらまでなら払いますか?
「はい」
・「前の人を気にせず足を伸ばせるから。500円までなら出せる」(32歳女性/北海道/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「いざと言う時の危機回避のため。750円くらいなら出せる」(32歳男性/神奈川県/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「1,000円くらいなら。余裕あるポジションがいいかと」(39歳男性/東京都/サービス/その他・専業主婦等/個人事業主・会社役員)
・「子どもがいるので、なるべくスペースは広い方がいい。2,000円までなら」(39歳女性/兵庫県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「プラス3,000円までなら払う。気持ちよく旅行したいので」(31歳女性/大阪府/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「私は狭くても大丈夫だけど、180cmオーバーの旦那は有料でも広いところがいいと思う」(38歳女性/神奈川県/サービス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
「いいえ」
・「お金を払ってまで、非常口前の席に座るメリットがないから」(22歳男性/大阪府/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「それほど長時間のフライトではないので、追加料金を払ってまでは頼まない。節約のために我慢する」(50歳女性/愛知県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「安い方がいい。国内線の時間程度なら、プラスしてまで払わない」(56歳男性/大阪府/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「現地で楽しむことにお金をかけたいので、料金を払ってまでは希望しない」(44歳男性/東京都/公益・特殊・独立行政法人/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「値段が高いならビジネスに乗りたいから」(30歳男性/鳥取県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「料金がもともと高いのだから、わざわざ追加の料金を払いたくない」(46歳男性/男性/宮城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「料金代金は節約して、もう一回搭乗をしたい」(43歳女性/埼玉県/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等/会社員・公務員・団体職員)
・「移動時間の短い国内線なら、多少窮屈でも問題ない」(32歳男性/愛知県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「沖縄でも2時間ちょっと、我慢する」(64歳男性/群馬県/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「国内なら飛行時間も短いので、そこまでのクオリティは求めない」(56歳女性/東京都/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「国内線は時間が短いので、足元がそこまで気にならないから」(37歳男性/愛知県/文具・事務機器関連/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「短時間のフライトに、それほどの快適さは求めていないから」(44歳男性/埼玉県/食品/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「搭乗時間にもよるが、あまり気にしないので」(51歳男性/長野県/非鉄金属/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「以前に乗った時に、非常の際はご協力をお願いすると言われ、プレッシャーになったため」(50歳男性/千葉県/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「非常時に手伝わなければいけないと聞いたことがあって、手伝える自信がないから」(45歳男性/兵庫県/農林・水産/技能工・運輸・設備関連/個人事業主・会社役員)
・「後ろからバンバンやられるのが嫌だから、一番後ろがいい」(32歳女性/千葉県/専門店/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「国際線で乗ったことがあるが、すごく寒かった記憶があるから」(42歳男性/静岡県/医療・福祉・介護サービス/営業関連/会社員・公務員・団体職員)
Q.国際線に乗る時、有料でも足元が広い非常口前の席を希望したいと思いますか?
はい 33.1%
いいえ 66.9%
Q.それを選んだ理由を教えてください。また、「はい」の人は通常料金にプラスいくらまでなら払いますか?
「はい」
・「広く使いたい。300円まで」(33歳男性/東京都/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「5時間以上の搭乗時間になると、さすがにきついので(プラス1,000円ぐらいなら)」(51歳男性/長野県/非鉄金属/IT関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「全然違うと思います。プラス2,000円ぐらいまでなら」(58歳男性/東京都/ビル管理・メンテナンス/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「長時間乗るなら余計に、足元が楽な方がいいから。プラス3,000円くらいなら支払う」(34歳女性/東京都/食品/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「国際線だと長時間になることが多いため、ゆったりした方がいい。プラス5,000円」(62歳男性/山形県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「少しでも心地よく過ごしたいから。5万円程度までなら」(56歳男性/東京都/信用組合・信用金庫・労働金庫/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「エコノミークラス症候群が怖い。旅は、少しでも疲労が少ない方がいいから。3,000円以内ならうれしい」(26歳女性/山口県/食品/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
「いいえ」
・「ギリギリの予算で組んでいるから」(33歳男性/滋賀県/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連/個人事業主・会社役員)
・「コスパ重視です」(41歳女性/東京都/通信関連/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「べらぼうに取られるから」(26歳女性/東京都/ガラス・化学・石油/その他技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「高額になりがちな国際線の料金は、なるべく抑えたい」(32歳男性/愛知県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「すごく長時間なら『はい』ですが、数時間なら我慢できるので、お金を出してまでは希望しません」(44歳女性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「飛行時間によっては非常に魅力的であるが、コスト面を考えたらいいかな、と思った」(30歳女性/東京都/銀行/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「広さはそれほど変わらないのでは」(50歳女性/埼玉県/その他/その他・専業主婦等/求職中・無職)
・「近距離しか乗らないので、そこまで気にならない」(34歳女性/兵庫県/その他/事務・企画・経営関連/会社員・公務員・団体職員)
・「長時間乗ることは同じだから、気にしない」(44歳男性/大阪府/流通・チェーンストア/販売・サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
・「普通の席で十分」(63歳男性/熊本県/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連/個人事業主・会社役員)
・「普通の席もまあまあ広いから、問題ない」(28歳女性/茨城県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「あそこは有事の際に、乗客の避難に協力しなければいけないので」(50歳男性/埼玉県/建設・土木/建築・土木関連技術職/会社員・公務員・団体職員)
・「非常時に大変」(28歳女性/東京都/専門コンサルタント/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「落ち着かないから」(66歳男性/千葉県/その他/その他・専業主婦等/フリーター)
・「どのくらい広いか分からない」(42歳男性/栃木県/半導体・電子・電気機器/技能工・運輸・設備関連/会社員・公務員・団体職員)
・「荷物を全部、上の棚に入れなければならないので不便」(62歳女性/石川県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「国際線はビジネスに乗るので、特に必要ないかと思います」(53歳男性/東京都/その他/専門職関連/会社員・公務員・団体職員)
・「前が広いより、気兼ねなく後ろに倒したいから」(48歳女性/千葉県/その他/その他・専業主婦等/専業主婦)
・「他の客が目の前を行き来すると、プライバシーが守られない」(56歳男性/鹿児島県/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連/会社員・公務員・団体職員)
総評
飛行機の座席について、有料でも足元が広い非常口前の席を希望したいと思うかを聞いたところ、国内線・国際線ともに、「いいえ」(国内線82.3%/国際線66.9%)が「はい」(国内線17.7%/国際線33.1%)を上回る結果となった。ただし、国際線の「はい」の割合は、国内線のそれの倍近くとなった。
「はい」とした理由は、国内線・国際線ともに「ゆったりできる」(国内線58.2%/国際線51.5%)が最多となった。また少数ながら、「より安全だと思う」(国内線5.5%/国際線3.9%)とする声もあった。「特にない・無回答」は国内線32.7%/国際線39.8%、「その他」は国内線3.6%/国際線4.9%となった。
「はい」とした人に対しての「通常料金にプラスいくらまでなら払いますか? 」との問いには、「~999円」(国内線18.2%/国際線4.9%)、「1,000円~1,999円」(国内線27.3%/国際線18.4%)、「2,000円~2,999円」(国内線16.4%/国際線8.7%)、「3,000円~4,999円」(国内線7.3%/国際線9.7%)、「5,000円~7,999円」(国内線5.5%/国際線15.5%)、「1万円~」(国内線3.6%/国際線8.7%)という結果となった。「特にない・無回答」は国内線21.8%/国際線31.1%だった。また国際線では「その他」が2.9%あり、条件付きの「10時間を超えるとかだと考える。5,000円」などの意見も寄せられた。
「いいえ」とした理由は、国内線・国際線ともに「お金をかけたくない」(国内線38.3%/国際線43.8%)がもっとも多かった。続いて「必要を感じない/気にならない/我慢できる」(国内線34.3%/国際線26.9%)、「非常時の手伝いなどが面倒」(国内線4.3%/国際線4.3%)となった。「特にない・無回答」は国内線16.0%/国際線14.4%、「その他」は国内線7.0%/国際線10.6%となった。
国内線・国際線ともに有料の非常口の前を希望する人は少数派となったが、国際線では国内線の倍近くが「希望する」としており、やはり長時間のフライトになりがちな国際線では、足元がゆったりとくつろげる非常口前は人気が高い。「通常料金にプラスして払える金額」に関しても、国内線ではおおよそ「3,000円未満」が大勢を占めたのに対して、国際線では5,000円以上支払えるとした人も多く見られた。
非常口の前の座席は前方にシートがなく、足を伸ばせるというメリットがある。それゆえ、一部の格安航空会社LCCなどでは、非常口の前の座席の指定に追加料金が必要なケースもある。ただし、前に座席がないためシートポケットが使用できない、テーブルが肘掛けに収納された小型のものになる、緊急時には脱出の手伝いをしなければならない、緊急時の際は脱出が最後になる、などをあらかじめ覚悟する必要がある。さらに、年齢制限(15歳以上など)や体調面の条件(妊婦は28週未満、聴覚・視覚障碍などがないなど)を設けている場合もある。
大柄の人や、足を伸ばしてくつろぎたい人にとっては大いに魅力のある非常口前の座席。お金が余分にかかることもあるものの、諸条件を勘案して予約にトライしてみる価値はあるかもしれない。
調査時期: 2017年5月17日
調査対象: マイナビニュース男女会員
調査数: 311人
調査方法: インターネットログイン式アンケート
※写真と本文は関係ありません