東武鉄道は7日、東武スカイツリーラインから東京メトロ日比谷線へ直通運転を行う新型車両70000系の出発式を北越谷駅で実施した。初運行は北越谷駅10時4分発、中目黒行の列車。9時55分頃、新型車両70000系が北越谷駅2番線ホームに入線した。
新型車両70000系の出発式には、東武鉄道常務取締役 鉄道事業本部長の都筑豊氏、東京メトロ霞ケ関駅務管区長の大友豊彦氏らが出席。70000系の車内自動放送のアナウンスを担当する久野知美さんの司会で進められた。都筑氏は挨拶の中で、70000系について「東京地下鉄と協力して開発を進め、東京地下鉄日比谷線の新型車両13000系と仕様を共通化し、お客様にとってわかりやすい、使いやすい車両をめざしました。通勤・通学など、より快適に利用できるものと期待しています」と述べた。
東武鉄道キャラクター「姫宮なな」、東京メトロキャラクター「駅乃みちか」も出発式に登場。70000系が入線した後、「姫宮なな」「駅乃みちか」から担当乗務員(運転士・車掌)へ花束が贈呈され、続いてテープカットセレモニーが行われた。9時59分頃、隣の3番線ホームに東京メトロ13000系の列車(南栗橋行)が到着し、わずかな時間ながら両社の新型車両が並ぶ場面も。10時4分頃、東武鉄道70000系は北越谷駅長による出発指示合図で発車し、東武スカイツリーライン・東京メトロ日比谷線での営業運転を開始した。
新型車両70000系は、将来のホームドア導入を見据え、相互直通運転を行う東京メトロ日比谷線の新型車両13000系と仕様を共通化。東武鉄道70000系・東京メトロ13000系ともに片側4ドア、20m車7両編成(既存車両は片側3ドア・5ドア、18m車8両編成)となり、フリースペースや優先席の位置なども統一されている。
70000系の外観は、現行の日比谷線直通車両のロイヤルマルーン(赤茶色)を2つの原色に再精製し、昇華させた「イノベーションレッド」「ピュアブラック」による現代の先鋭的なカラーリングで、革新的かつ引き締まったイメージ表現した。70000系は今年度中に10編成70両、2019年度までに計22編成154両を導入する予定となっている。