はま寿司は6日より、食材とスパイスにこだわったという「HAMA CURRY(はまカレー)」の販売を開始した。回転寿司大手でカレーを販売するのは無添くら寿司に続く2社目となる。
はまカレーは構想から4年の歳月を費やし完成させたカレー。「TOKYO 黒カレー」と「バターチキンカレー」の2種類があり、いずれも税別280円、全国473店で販売される。
TOKYO 黒カレーはセロリ、しょうが、たまねぎを炒め、ビーフとチキンと野菜のブイヨンで深みを出し、コリアンダー、クミンなど13種類のスパイスを使用したルーが使われる。バターチキンカレーは、ヨーグルトに漬け込んだやわらかいチキンが特徴。20種類のスパイスとハーブを使ったルーにあめ色に炒めたたまねぎと生クリームでコクを出したという。ちなみに、無添くら寿司のように酢飯は使わずに、白ご飯で提供する。
一皿の量は値段相応に、カレー1杯だけでは少し物足りない程度で、寿司などと合わせて食べてもらうことを想定しているという。食べる楽しみを増やし、客層の拡大を狙うようだ。
回転寿司大手でカレーの提供をいち早く行ったのは無添くら寿司だった。2015年7月から酢飯を使ったシャリカレーを販売。はま寿司同様に客層の拡大を狙い、結果として販売は好調、ラーメンに続くサイドメニューの柱になっている。
はま寿司も無添くら寿司に続きたいところだが、今回のカレーの販売に関しては、8月2日までの期間限定。ゼンショーホールディングス広報室によると、「2-3週間で代わるフェアメニューの一環として提供する」という。構想から4年の歳月という時間の長さと販売期間の短さのアンバランスなところが気になるところだ。ただし、定番メニュー化の可能性は反響次第でゼロではないともいう。果たしてカレーは先行きどう扱われれることになるのだろうか。