社内で効果を実証しているRPA業務自動化ソリューション
「Robotic Process Automation業務自動化ソリューション」については、ライフスタイルイノベーション本部 デジタルイノベーション部 部長 小山善直氏が説明した。
小山氏は同ソリューションについて「毎日、大量に、繰り返し発生する単純なパソコン作業を自動化するもの。自動化によって削減できた時間は、より付加価値の高い業務に集中することを実現する」と述べた。
同社で、営業部門の受発注処理において同ソリューションを利用する検証が行われたことが紹介された。その結果、1カ月で処理件数2000件、約250時間を削減でき、これは作業時間の70%に当たるという。
小山氏は、「社内検証では営業の受発注にRPAを活用したが、人事総務部門の業務においてもRPAによる自動化を検討する業務として65件抽出できた。これらにRPAを活用すれば、1カ月で約300時間を削減できる試算だ。今後、全社にRPAを展開していく」と、RPAのメリットをアピールした。
同ソリューションの特徴としては、「ロボット開発の生産性が高い」「対応する業務範囲が広い」「会社の統制管理が可能」の3点を挙げた。
「RPAで自動化が可能な業務がたくさんあったとしても、ロボットの開発に膨大なコストがかかっては意味がない。その点、Automation AnywhereのRPAは、オペレーターの通常の操作を裏で記録し、操作が終了したらボタンを押すだけで、ロボットを動かすプログラムを自動で生成することができ、非常に生産性が高い」と小山氏。
5分から30分かかっていた情報検索業務が1分で完了
「AIアシスタントサービス」については、日立ソリューションズ ライフスタイルイノベーション本部 ワークスタイル変革ソリューション部 グループマネージャの北林拓丈氏が説明を行った。
北林氏は、同サービスの特徴として「スマートデバイスがチャットで対話できるアシスタントになる点」「チャットボットが幅広い業務と連携できる点」を挙げた。
同サービスでは、AI技術で対話を理解し、音声入力にも対応しているほか、パーソナライズされていくことで、ユーザーに寄り添うアシスタントになっていくという。
北村氏は、RPA業務自動化ソリューションと同様に、「AIアシスタントサービス」についても社内検証を実施したことを紹介した。営業部門約100名が2017年4月より実証を行い、移動中や顧客との商談において同サービスを用いて情報検索を行った。その結果、これまで5分から30分かかっていた従来の作業が1分で完了したという。こちらに関しても、対象の業務を拡大していく計画だ。