パナソニック サイクルテックは4日、電動アシストマウンテンバイク「XM1」(エックスエムワン)を発表した。街中でも郊外でもシーンを問わず、快適に走行できるのが特徴。メーカー希望小売価格は税別33万円で、発売日は9月1日を予定している。都内開催された製品発表会をレポートしよう。
従来のラインナップに加わるハイグレード「XM1」
XM1は、拡大する国内の電動アシスト自転車市場において、新たなコンセプトを提案するモデルとして開発された製品。マウンテンバイクに電動ユニットを搭載したことで、街中や公道での走行のしやすさを担保しつつ、野山や林道でも爽快に走れるようにした。バッテリーはフレーム一体型となっており、約3時間で満充電。1回の充電で、HIGHモードでは約42km、AUTOモードでは約54km、ECOモードでは約78km走行できる。ちなみに、はじめの約1.5時間で容量の約80%まで充電される。
ハイケイデンス(ペダルの回転数)に対応したユニットを搭載するなど、従来にない新技術を盛り込んだXM1。走る楽しみが増すような新機能も充実している。
ハンドル部に搭載されたセンター液晶ディスプレイには走行速度が表示されるほか、走行モードの切り替え、走行距離や最大速度の確認、バッテリー残量の確認などが可能。右ハンドルの操作ユニットではサスペンションのロック・オープンが行える。舗装路・未舗装路に応じて、自由にサスペンションの柔らかさを切り替えて使うという。なお、残念ながらユーザーが走行履歴を参照する機能は搭載していない。
カラーはマットチャコールブラックの1色で展開する。全長は1,835mm、全幅は590mm、質量は21.8kg。パナソニック サイクルテックでは、既存の電動アシスト自転車スポーツモデル「JETTERシリーズ」「Hurryerシリーズ」については、「普段使いの手軽さで街乗りを楽しむ電動アシストバイク」と説明してきた。一方で新製品「XM1」については、先の2シリーズとは趣を変えて、「遊びのシーンを選ばない新しいスタイルの電動アシストマウンテンバイク」として訴求していく。