2017年度4月クール(4月3日~7月2日)の在京キー局平均視聴率がまとまり、日本テレビが引き続き、ゴールデン(19~22時)・プライム(19~23時)・全日(6~24時)の3冠を達成した。
在京キー局2017年度4月クール視聴率
日テレは、引き続き日曜日を中心に好調で、特に『世界の果てまでイッテQ!』(毎週日曜19:58~)は、7月2日まで9回連続20%超を記録。安定するレギュラー番組を背景に、ゴールデン・プライムの数字が上昇した。
前年4月クールは、熊本地震で非常時に強いNHKの視聴率が上昇したが、今期はその反動で大幅ダウン。それでもNHKは、ゴールデンで2ケタをキープし、日テレに次ぐ2位となった。
16年度で民放2位につけていたテレビ朝日は、4月改編で土日の2時間枠『土曜プライム(土曜ワイド劇場)』『日曜エンタ(日曜洋画劇場)』をニュースとバラエティに分割したほか、月曜19~20時台に新バラエティを投入するなど大規模な改革を実施したが、いずれの時間帯も苦戦が続き、ゴールデン・プライムは、TBSに追い抜かれた。それでも、情報番組の好調や、昼帯に編成したドラマ『やすらぎの郷』が堅調に推移したこともあり、全日は横ばいをキープしている。
『世界卓球』『全仏オープンテニス』の好調で、5月29日週に開局以来初のゴールデン3位を記録して話題となったテレビ東京は、ゴールデン・プライムで上昇。『YOUは何しに日本へ?』(毎週月曜19:00~)は5月29日・6月5日に9%台、4月から2時間に拡大した『家、ついて行ってイイですか?』(毎週水曜21:00~)も6月14・21日に8%台を2週連続で記録するなど、レギュラーの好調が数字を押し上げた。
厳しい状況が続くフジテレビは、4月クールもゴールデン・プライム・全日が前年同期比で減少したが、その下げ幅はこれまでに比べて縮小。平日午後帯の『バイキング』から『直撃LIVE グッディ!』への流れが上昇に転じたこともあって、全日はマイナス0.1ポイントに抑えており、新社長就任・大規模な組織改革をきっかけに、反転攻勢へ出たいところだ。
視聴率の数字は、ビデオリサーチ調べ・関東地区。