パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA」は7月3日、「転職市場予測2017下半期」を発表した。2017年下半期(7月~12月)の転職市場を11の業種・職種に分けて、動向を予測した。
求人数、全11分野のうち7分野で増加
2017年下半期の転職市場全体における求人数については、「上半期に引き続き増加傾向にあり、転職希望者にとって売り手市場が続く」と予想している。
全11分野のうち、求人数が上昇するのは「電気・機械」「人事・経理・法務」「企画・マーケティング」「クリエイティブ」の4分野、緩やかに上昇するのは「化学・素材」「メディカル」「販売・サービス」の3分野で、計7分野が増加する見通し。他方、ほぼ変わらないのは「IT・通信」「建築・土木」「金融」「営業」の4分野、減少する分野はなしと見込んでいる。
分野別の求人動向をみると、電気・機械については「社外・社内との連携に対応できる人材ニーズ」が高まると予測。企画・マーケティングについては「テクノロジー活用やアライアンスで新規市場獲得や生産性向上を実現できる人材にニーズ」があると予想している。
DODA編集長の大浦征也氏は「これまで一部の管理職や研究部門など特定の人材だけが関わっていたAIやビッグデータ活用が実用段階に進んできたことから、企画職やマーケティング職などの求人ニーズが増える」と予想。また、「働き方改革が転職市場に与える影響は、分野によって出てきている」と指摘している。