日本三大祇園祭の1つである「博多祇園山笠」にて7月1日より、映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』に登場するキャラクターが飾られた山笠が披露された。この「スター・ウォーズ山笠」は、7月14日まで上川端商店街(福岡市博多区)に飾られ、12日の追い山馴らし、15日の追い山で、初夏の博多の街を駆け巡る。

スターウォーズ山笠、初披露

776年の伝統を誇り、国の重要無形民俗文化財でもある「博多祇園山笠」。7月1日~15日までの15日間、福岡の博多を中心に実施される行事で、博多人形師によって豪華に飾りつけされた約10m以上の飾り山笠が市内14箇所に展示されるところから祭りが始まる。

昨年末、ユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念し、今年は「世界発信の山笠」を制作を構想。映画『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』が元になったスター・ウォーズ山笠は、"走る飾り山笠"とも言われる「八番山笠 上川端通」として制作された。

この山笠の制作にはルーカスフィルムが監修し、お馴染みのC-3POとR2-D2やキュートな姿で大人気のBB-8らドロイド、ダークサイドを思わせる真っ赤な炎の中のカイロ・レン、そして前作で"フォース"を覚醒させたヒロイン、レイ等のキャラクターが描かれている。大きさは高さ13m、重さ2t。これは「博多祇園山笠」で実際に走る山笠としては史上最大だ。

スターウォーズ山笠に、キャラクターたちも応援に駆けつけた

お披露目式が行われた福岡市の上川端商店街/アーケード内には、巨大な山笠の荘厳な姿を一目見ようと多くの人が駆けつけ、アーケード内は熱い熱気と興奮で大盛り上がりとなった。式典には、上川端商店街進行組合理事長の武内照臣氏を始め、「博多祇園山笠 八番山笠 上川端通」において本年の代表を務める帆足直之氏、博多人形師の田中勇氏が登壇した。

また、「スター・ウォーズ」全作品に登場する人気ドロイドC-3POやダース・ベイダーを受け継ぐ存在 カイロ・レンが応援に駆けつけた。C-3POが長年の相棒R2-D2と共に、仲良く描かれた山笠飾りを満足そうに見上げる場面では、会場からも拍手が起こった。

スターウォーズ山笠は7月14日まで、上川端商店街(福岡市博多区)に飾られる

武内氏は、「今年は世界的にも有名なキャラクター、スター・ウォーズを走る八番 上川端通の山に飾るということができて大変うれしく思っております」と、昨年末のユネスコ無形文化遺産への登録とあわせて大変喜ばしいとコメントした。

また、田中氏は、「赤と青の対比をメインに、昔からある波の形を残しながら工夫した。C-3POの金属感を彩色で表現すること苦労したが、レイの顔の彩色も工夫した」とし、応援に駆けつけたキャラクターたちを前に、「作る前にお会いしたかったですね(笑)」とコメントした。