人事院は6月30日、2017年度の「国家公務員採用総合職試験(院卒者試験・大卒程度試験)」の合格者を発表した。
2017年度の合格者数は、前年度比133人減の1,878人となった。内訳は、院卒者試験が624人(前年度比-15人)、大卒程度試験が1,254人(同-118人)。
応募者数は、前年度よりも1,292人少ない2万591人。倍率を見ると、院卒者試験は前年度から0.6ptダウンの4.0倍、大卒程度試験は前年度から0.7ptアップの14.5倍となり、全体での倍率は前年度とほぼ変わらぬ11.0倍(同+0.1pt)となった。
女性の合格者数については、院卒者試験が153人、大卒程度試験が331人と、全体では484人という結果に。また、合格者に占める女性の割合は、院卒者試験が24.5%(同-1.3pt)、大卒程度試験が26.4%(同+1.1pt)となり、全体の割合では過去最高の25.8%(同+0.3pt)を記録した。
また、系統別に見ると、法文系の合格者数は1,046人(院卒者試験238人、大卒程度試験808人)で、うち313人(29.9%)が女性。同様に、理工系の合格者数は580人(同270人、310人)で、うち女性が84人(14.5%)。農学系の合格者数は252人(同116人、136人)で、うち87人(34.5%)が女性だった。
総合職試験全体の出身学校別の合格者数は、国立大学が1,337人(71.2%)、公立大学が60人(3.2%)、私立大学が475人(25.3%)、その他外国の大学等が6人(0.3%)だった。また、合格者の出身学校数は121校(前年度比-6校)で、うち10人以上の合格者を出した大学は28校(同+5校)だった。