人気俳優のジョニー・デップが、孤高の海賊ジャック・スパロウを演じるアクション・エンターテインメント『パイレーツ・オブ・カリビアン』。そのシリーズ最新作にして第5弾『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』がきょう7月1日、いよいよ日本でも公開に! 2003年の第1作誕生から14年。最新作ではジャックの過去や因縁などが明かされ、シリーズのファンにとってもサプライズな展開が多くてうれしい。近頃トランプ大統領がどうのなどナニカトお騒がせなジョニーだったので、まずは無事の日本公開をとりあえずお祝いしたい。
シリーズ最新作の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』では、冒頭のシークエンスからジャックらしいエピソードと同シリーズらしいド派手なアクションで華々しく幕を開け、夏の超大作としての風格は十分だ。今作では、新たな敵としてジャックの過去を知る最恐の敵、"海の死神"サラザールが登場。圧倒的な悪として物語を盛り上げていく。
気になるストーリー概要はこう。かつて"魔の三角海域"の呪いにかかったサラザールは、その呪いを解き放つため、ジャックと彼の持つ"北を指さないコンパス"を求めて海を荒らしていた。"海の死神"として尋常じゃないほど強いサラザールの復讐から逃れるためには、ジャックは"最後の海賊"のみが見つけ出せるという伝説の秘宝"ポセイドンの槍"を手に入れなければならない。ジャックは冒険を共にしたウィルの息子ヘンリー、女性天文学者カリーナ、宿敵バルボッサなど、さまざまな思惑を抱いた連中との運命が交差するなか、伝説の秘宝"ポセイドンの槍"を求めて、"最後の冒険"に身を投じていく――。
ウィルの息子ヘンリーや若い女性天文学者カリーナの登場でわかるように、同シリーズの中である種の世代交代劇が発生していて、今までにない新しい風が吹いていることが最新作の特徴だ。その人間関係図は、2003年のシリーズ第1作『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』を思わせるもので、それゆえに今作を原点回帰作と評する声も少なくない。"海の死神"サラザールの圧倒的な悪の存在感も、初めてバルボッサを観た時の衝撃以上のものがあり、14年という歳月をかけて『パイレーツ・オブ・カリビアン』が一周して、新たなるステージに突入していく決意さえ感じる勢いのある内容になっている。ジャックとバルボッサの関係も時間経過による深みが増して、実に歴史も感じる最新作だ。
ちなみに今作の公開と連動するように、東京ディズニーシーでは7月11日~8月31日まで、スペシャルイベント「ディズニー・パイレーツ・サマー」を開催する。そのメインとなる新しいショーの「パイレーツ・サマーバトル"ゲット・ウェット!"」は、港町ポルト・パラディーソを占拠したキャプテン・バルボッサ率いる海賊団と、バルボッサの宿敵キャプテン・ジャック・スパロウが激突するストーリーで、映画と一緒に体験することで、『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの世界を深く楽しめる。
また、東京ディズニーランドホテルに"海賊カクテル"が登場するほか、すでに東京ディズニーランドの「ロイヤルストリート・ベランダ」で提供中の「パイレーツスパークリングドリンク(グレナデン&ミントシロップ)」(380円)は今回の最新作とモロに連動しているメニューなので、ぜひ映画を観た後に試してほしい一品だ。本来『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズは、ディズニーランドのアトラクションをヒントに誕生していることを(意外に)忘れがち。パークに行くことで、本当の意味での原点回帰になると言っても過言ではない。
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