タイの首都・バンコクの大型商業施設にある「サイアム・パバライ・シアター」を会場に、日本のドラマをはじめとするエンタテイメントのプロモーションイベント「Jシリーズ・フェスティバル in Thailand」が、6月18日に開催され、日本代表としてアイドルグループ・KAT-TUNの上田竜也と、女優の志田未来らが出演した。
現地で2人は熱烈に歓迎され、他にも『逃げるは恥だが役に立つ』『貴族探偵』といった日本のドラマの映像が流れると、大きな歓声があがった。本記事では、このイベントの模様をレポートする。
イベント直前にインタビューに応じた上田は「日本のドラマをタイにアピールにしに来ました。魅力や面白さをしっかりと伝えたい」、志田は「タイで少しでも日本のドラマが広まってくれれば」とイベントの目的を話してくれた。
これは、5年前の2013年から、タイで日本のドラマを紹介する唯一のエンタテイメントイベントとして続けられているもの。これまで滝沢秀明や田口淳之介(当時KAT-TUN)、有岡大貴(Hey! Say! JUMP)、女優の菅野美穂や大島優子、川口春奈らが現地に足を運んだ。日本のドラマ出演者が海外でプロモーションを行うことそのものが珍しく、貴重な機会とあって、観覧希望者の応募が殺到するという。今回も抽選で選ばれた約1,000人が参加した。
現地でその様子を取材すると、歓迎ムードでいっぱいだった。上田は2004年にタイで行われたライブ以来13年ぶりの入国となり、「おかえり!」と日本語で書かれた横断幕で出迎えられ、「空港からたくさんのファンの方の熱い思いを感じました。メンバーにはライブが待ち望まれている声を伝えたい」と話す。
一方、志田は主催者が実施した現地アンケートで、「タイに来てほしい日本人女優」の上位にランクインし、初の訪タイが決まった。「6歳から女優の仕事を続け、ドラマの現場が大好きです。国境を越えて他の国にも活動が伝わってくださっていることがとてもうれしいです。光栄です」と喜びを語った。
イベント中は、司会者の質問に2人が答えるたびに歓声があがり、熱気に包まれた会場で出演するドラマについて語った。上田は『視覚探偵 日暮旅人』(日本テレビ系)で演じた鶴田亀吉の役柄について、「まっすぐなおバカな不良役だったので、テンション高く、周りを振り回すキャラクターになり切ることが、自分にとってチャレンジでした。普段の自分は大人しくしゃべる方ですから…」と明かし、見どころを「日本のドラマはひとつひとつのシーンを話し合って、密に作り上げています。堤幸彦監督ならではの映像の面白さがある『視覚探偵』も、ワンシーンワンシーンを細かく見てほしい」と説明した。
志田は『レンタル救世主』(同局系)で演じた百地零子役を「ウジウジとした、言いたいことが言えない女の子。感情を爆発する時はラップで表現するという役柄でした」と伝え、「ラップはものすごく頑張ったので見ていただきたい。登場するひとりひとりのキャラクターも個性的です。どの役にも共感できると思います。それから、お芝居だけでなく、こだわった衣装やメイク、髪型にも注目して楽しんでほしいです」とアピールした。