JR四国は26日、現在開催中の「志国高知 幕末維新博」に合わせ、土讃線でトロッコ列車を運転すると発表した。「志国高知 幕末維新号」の列車名で、9月23日から土讃線高知~窪川間を土休日を中心に運行する。

窪川駅では土讃線トロッコ列車「志国高知 幕末維新号」と予土線「しまんトロッコ」の接続が予定されている

「志国高知 幕末維新号」はキハ185系とキクハ32形の2両編成で定員60名。「幕末維新博」にちなんだラッピングが予定されており、デザインなどの詳細は決まり次第、発表される。

1日1往復運行され、下りは高知駅10時30分発・窪川駅12時39分着、上りは窪川駅14時15分発・高知駅16時18分着。下り列車は龍馬脱藩の道に沿って運行することから、列車愛称を「龍馬立志の巻」とする。上り列車は旅のクライマックスを幕末維新の日本の夜明け前になぞらえ、「日本の夜明けの巻」と命名された。なお、トロッコ車両の乗車区間は伊野~土佐久礼間となる。

運行中は高知運転所車掌による沿線案内を行うほか、「仁淀ブルー」で有名な仁淀川橋りょう、太平洋が一望できる安和駅周辺といった絶景ポイントで徐行し、乗客に景色を楽しんでもらう。「龍馬立志の巻」では、仁淀ブルー観光協議会が沿線の食材を使用して作る「トロッコ特製弁当」の提供も予定している。窪川駅で「しまんトロッコ」と接続するダイヤとなっており、「龍馬立志の巻」から「しまんトロッコ1号」へ、「しまんトロッコ2号」から「日本の夜明けの巻」へ、それぞれ乗り継ぐことができる。

年内は11月26日まで、土休日合わせて21日間運転(9月30日・10月1日を除く)。2018年は3月3日から運行開始する予定。12月と1月を除き、定期運転日以外の貸切運転も受け付ける。