キヤノンは6月29日、有効約2,620万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフカメラ「EOS 6D Mark II」を発表した。価格はオープンで、8月上旬の発売を予定している。

キヤノンオンラインショップにおける販売予定価格 (以下すべて税別) は、ボディ単体が225,000円、「EF24-70 F4L IS USM レンズキット」が327,000円、「EF24-105 IS STM レンズキット」が269,000円。後者のレンズキットに付属するのはEF24-105mm F3.5-5.6 IS STMであり、高級レンズのEF24-105mm F4L IS II USMではない。

EOS 6D Mark II (EF24-105mm F3.5-5.6 IS STMを装着)

EOS 6D Mark IIは、2012年11月に発売された「EOS 6D」の後継機種だ。フルサイズEOSでは初となるバリアングル液晶モニターを搭載しながら、小型軽量設計を追求。ボディサイズはW144.0×H110.5×D74.8mm、本体のみの重さは初代6Dからわずか5g増の約685gに抑えられている。可動式液晶モニターを搭載したフルサイズ機としては世界最軽量となる (同社調べ)。

EOSのフルサイズ機として初めてバリアングル液晶モニターを搭載

EOS 6Dの後継にふさわしい小型軽量ボディを実現

画質に関わる部分も、新た開発した有効約2,620万画素のフルサイズCMOSセンサーと、最新の画像処理エンジン「DIGIC 7」を搭載するなど、ほぼ全てのスペックを向上させたフルモデルチェンジとなっている。最高感度は常用でISO40000、拡張でISO102400まで対応。オールクロス45点の測距点数を持つAF (オートフォーカス) システムにより、動体撮影能力も向上している。連写性能は最高6.5コマ/秒に高速化した。

有効約2,620万画素のフルサイズCMOSセンサーとDIGIC 7。ちなみに、初代6Dの画素数は約2,020万画素。DIGIC 7の搭載はフルサイズEOSでは初となる

オールクロス45点のAFセンサー。初代6Dの11点 (うちクロスは1点) から大幅な進化を遂げた

さらに、高速・高精度な像面位相差AFを可能とする「デュアルピクセルCMOS AF」を最新のEOS各機種と同様に採用。バリアングル液晶モニターを開いて、タッチ操作による高速AFを利用できる。光学ファインダーは視野率約98%、倍率約0.71倍。さまざまな撮影情報を表示する「インテリジェントビューファインダー II」を採用している。

動画についてはフルHD/60pのほか、4Kタイムラプスの撮影が可能。通信機能は、Wi-FiとNFCを搭載したほか、Bluetooth LEを利用したスマートフォンとの常時接続もサポートする。

天面と背面

左右側面

端子カバーを開けたところ

液晶モニターを開いた様子

EOS 6D Mark IIの主な仕様は下記の通り。

  • レンズマウント:キヤノンEFマウント
  • 撮像素子:有効約2,620万画素、フルサイズCMOSセンサー
  • 画像処理エンジン:DIGIC 7
  • 対応感度:ISO100~40000、拡張でISO50、51200、102400に対応
  • シャッター速度:1/4,000~30秒、バルブ
  • 液晶モニター:3.0型ワイド・約104万ドット、バリアングル式
  • サイズ:W144.0×H110.5×D74.8mm
  • 重さ:約685g (本体のみ)、約765g (バッテリーとSDカード含む)

標準付属するストラップ

バッテリーグリップ「BG-E21」も同時期に発売予定。希望小売価格は税別22,000円