ランスタッド・リサーチインスティテュートはこのほど、「国内労働者意識調査」の結果を明らかにした。同調査は5月31日~6月1日、全国の20~69歳の一般企業に勤務する正社員・契約社員、公務員・団体職員1,800名を対象にインターネットで実施したもの。
自身が1年間に実際に取得している休日(週末、長期休暇を含むすべての休日)の日数にどの程度満足しているか尋ねたところ、35.8%が「満足」「やや満足」、32.0%が「不満」「やや不満」と回答した。
属性別に見ると、性年代別では特に20代の女性、業種では「学術研究、専門・技術サービス」「運輸・郵便業」「医療・福祉業」において、それぞれ「不満計」が「満足計」を10ポイント以上上回っている。
現在の仕事の状況を年間休日数の満足度別に見ると、満足度が低い層では82.0%が「未消化の有給休暇が多い」、80.4%が「まとまった休暇が取りにくい」にあてはまると回答している。
また、「フレックスタイム制や在宅勤務など勤務時間・勤務形態の自由度がない」(64.9%)、「残業頻度が多い」(45.8%)など、一見すると休日数に直接関係のない項目もあてはまると感じていることもわかった。
普段の休日(長期休暇は除く)を過ごす際に、どのようなことを重視しているか尋ねたところ、男女問わず「体を休める」(36.8%)を最も重視していると答えた。休日数が今より増えた場合の重視度でも、「体を休める」は高かった。
休日数の不満が多かった層では、女性の20代で「ストレス発散」や「気持ちを癒す」を重視すると答えている。学術研究、専門・技術サービスでは「ストレス発散」、運輸・郵便業、医療・福祉では「家族との時間」も重視していることが上位だった。