こんにちは、トイアンナです。私の趣味はグルメ。プロフィールもこのザマです。
年収 - 家賃 = ほぼ食費
と言えてしまうほど食事に金を注ぎ、レストランのために海外へ飛ぶこともしばしば。自分自身、何のためにここまで……と悩むこともありますが、苦労した末に神の一皿に出会うと「生きててよかった」と思います。ビョーキです。
そんなグルメが抱える悩みといえば、健康問題。当たり前の話ですが、グルメであるためにはご飯を食べられる体でなければなりません。普通の食事をとるだけでなく、時には昼・夜にフルコースを2回食すことも辞さない体が欲しい……そう思えば健康管理は必須となります。
ですからグルメは 「体を壊すくらい食べながら、なるべく痩せる」という誰にも突き通せない盾 vs 何物をも突き通す矛のような努力をします。矛盾です。ビョーキです。
ところが私、この数年はデブるに任せてしまいました。「美容に気を遣わず、好き放題食べると人間はどうなるか? 」という社会学の実験をしたい方が読者にいらっしゃいましたら、どうぞご連絡ください。齢30を手前にして、ラピュタの海賊ドー〇を思わせるわがままボディがいっちょ完成しておりました。
このままでは早死にする……とうすうす気づきながら放置していた体に喝を入れてくださったのは、医師の「このままじゃあんた、いきんでも赤ちゃん出てこんぞ」という恐ろしい宣告。数年後の妊活も兼ね、ダイエットを始めました。
グルメな食事の基本はメリハリ
といっても、グルメをやめることはできません。そんなことしたら死んでしまう。そこで基本的にはメリハリをつけた食事を心がけました。グルメなものを食べたいときはガマンせずフルコースを食べ、そうでない日は粗食に抑えたのです。粗食のときは普通のダイエットでも削りすぎと言われるくらいまでカロリーを削減することに成功しました。
実はダイエット開始最初の1カ月は毎日それなりの粗食を食べていましたが、堪えているとどこかでガマンの限界が訪れてしまいドカ食いを経験。「やっぱり私に普通の自炊を毎日淡々とやるのはムリや」と実感し、グルメは諦めない方がいいと結論づけました。
メリハリのつけ方は、主にカロリー計算です。「グルメな食事を食べても前後合わせた3日間で調整する」ことで帳尻をあわせたのがポイントでした。こちらが、実際に私が食べた3日間のメニュー例です。
■月曜日
朝: ヨーグルト、ゆで卵1個
昼: ブロッコリーのアラビアータソースがけ
夜: プロテインバー1本
■火曜日(グルメの日)
朝: 炭酸水のみ
昼: 茹でた野菜
夜: フランス料理フルコース
■水曜日
朝: ヨーグルト
昼: ゆで卵とサラダ
夜: 野菜と鶏肉のキムチ鍋
このようにカロリーコントロールしていました。ただし、私のダイエットは筋トレや有酸素運動も入れていたため、普通の女性より食べても痩せやすかったことは追記しておきます。
運動は週に3日。「たった4分でランニング1時間分の脂肪が燃える」と言われるHIITと、スクワットやデッドリフトなどの筋トレを合わせました。筋トレはジムへ通うのが面倒でいつも諦めていたため、自宅でバーベルを購入。初心者向けバーベルセットなら、下手なジム1カ月分より安いと学びました。最初はパーソナルトレーナーについてもらって関節を壊さない正しいフォルムを学び、徐々に雑誌を見ながらトレーニングを追加していきました。
ダイエットでもアルコールを諦めない!
そしてグルメ同様、諦めてはならないのがアルコールです。ダイエットといえば禁酒のイメージがありますが、そもそも食事制限でストレスが溜まっているところに禁酒を加えたらどこかで暴発するのが関の山。お酒の種類を変えることで、十分カロリーコントロールはできました。
実際に飲んでおいしかったのは……。
・ウイスキー
家にあった発泡酒やビールを除去。代わりに炭酸水をキンキンに冷やしてストックしました。地域ごとに味が違うシングルモルトウイスキーなら産地ごとに飽きずに飲み比べられる上、糖質ゼロの安心感。炭酸水はお腹も膨らみ、食事量を減らしてくれました。
・焼酎
日本酒派ならぜひ切り替えていただきたいのが焼酎。職場の飲み会などお酒を飲まざるを得ない場所でも、焼酎なら「おっ、飲むね~」と好印象を保ったままダイエットを継続できます。つまみも和食ならカロリーを制限したままお酒を飲めるのがメリット。ただし飲みすぎに注意してください。私は何度ボトル単位で空けてしまったことか……ワイン気分でサクサク飲むと危険です。
お酒と同様に、喫煙者はタバコもやめないほうがいいでしょう。ダイエットは大変大きなストレスです。経済的な不安や資格試験、恋愛のいざこざなどが極力ない時期に始めること、そして禁酒や喫煙など追加のストレスを足さないことが成功のキモです。
私は今回ご紹介した方法で半年で12kgのダイエットに成功しました。ダイエットのために万難を排す覚悟ができましたら、ぜひ「おいしいダイエット」をお試しくださいませ。
※本コラムは個人の体験や取材に基づくものであり、医療的な効果などを示唆・保証するものではありません
著者プロフィール: トイアンナ
外資系企業で約4年勤務。キャリアの一環としての消費者インタビューや、独自取材から500名以上のヒアリングを重ねる。アラサー男女の生き方を考えるブログ「トイアンナのぐだぐだ」は月間50万ページビューを記録。現在もWebを中心に複数媒体でコラムを連載中。