東京急行電鉄と東京メトロは27日、「時差Biz」と連動した臨時列車の運転について発表した。7月11~21日の平日朝、東急田園都市線・東京メトロ半蔵門線で臨時特急「時差Bizライナー」、東京メトロ東西線で臨時列車「時差Bizトレイン」を運転。東急電鉄は「グッチョイモーニング」と総称される朝ラッシュ混雑緩和の取組みも実施する。

「時差Bizライナー」ラッピングイメージ。「時差Bizライナー」は朝6時台に中央林間駅を発車し、渋谷方面へ臨時特急として運転

「時差Biz」は東京都主催で7月11~25日に実施。快適な通勤の効果を実感してもらうことを目的としたムーブメントであり、鉄道事業者・利用者が双方で連携する取組みだという。東急電鉄も7月11日から、「時差Biz」と連動した朝ラッシュ混雑緩和策「グッチョイモーニング」を開始する。「東急線アプリ」から登録し、東横線・田園都市線渋谷駅へオフピーク通勤(乗降・通過を含む)を行った利用者に「グッチョイクーポン」を配信するほか、7月11~21日の平日朝6時台に臨時特急「時差Bizライナー」を運転する。

臨時特急「時差Bizライナー」は中央林間駅を6時4分に発車し、田園都市線を走行して渋谷駅に6時43分に到着。途中の長津田駅・あざみ野駅・溝の口駅に停車し、二子玉川駅・三軒茶屋駅など一部の急行停車駅は通過する。従来の急行・準急と比べて所要時間が短縮され、中央林間~渋谷間は39分(急行・準急より2~11分短縮)、長津田~渋谷間は29分(急行・準急より6~13分短縮)で結ばれる。なお、「時差Bizライナー」運転にともない、通常ダイヤの一部列車に発着時刻や急行等待避駅の変更があるとのこと。

東京メトロ東西線「時差Bizトレイン」平日朝6時台に計3本運転

「時差Bizライナー」は渋谷駅から東京メトロ半蔵門線へ直通運転を行う。半蔵門線内の各駅に停車し、押上駅に7時15分に到着する。半蔵門線では「時差Bizライナー」が運転される7月11~21日の期間中、平日朝7時台の半蔵門発長津田行(渋谷~長津田間は準急)が押上発となり、押上駅7時21分発・渋谷駅7時55分発・長津田駅8時32分着で運転される。

東京メトロ半蔵門線では7月11~21日の平日朝、東急田園都市線から直通する「時差Bizライナー」(半蔵門線内は各駅に停車)と押上発長津田行の列車(通常ダイヤの半蔵門発長津田行の運転区間を延長。東急線内は準急)を運転

東京メトロ東西線(西船橋~九段下間)では7月11~21日の平日朝、臨時列車「時差Bizトレイン」を計3本運転

東京メトロ東西線「早朝時間帯の混雑状況お知らせ」(イメージ)

東京メトロ東西線では、7月11~21日の平日朝6時台に臨時列車「時差Bizトレイン」を計3本設定。西船橋駅6時15分発・九段下駅6時44分着の快速(西船橋~東陽町間は浦安駅のみ停車)と妙典駅6時25分発・九段下駅6時54分着の各駅停車、九段下駅6時52分発・西船橋駅7時27分着の各駅停車を運転する。東京メトロは同社サイト内で東西線西船橋~木場間各駅の早朝時間帯の混雑状況(過去の実績にもとづくデータ)に関する情報提供も開始しており、7月上旬頃から同じ内容のポスターを西船橋~木場間各駅で掲出予定としている。