JR西日本とNOTEおよびバリューマネジメントは6月26日、主にJR西日本エリア内において古民家などの歴史的建築物を活用した地域活性化に向けた業務協力に関する協定書を締結した。今回の事業協力の今後の展開として、NOTEとバリューマネジメントがこれまで取り組んできたNIPPONIAホテル事業などを、瀬戸内エリアや山陰エリアなど、JR西日本エリア内で検討・推進していく。
今回の業務協力は、古い町並みの再生や魅力的な宿泊施設の運営により、西日本エリアの観光活性化および鉄道利用の促進を図るとともに、雇用の創出などにより地域経済を循環させることを目的としている。各エリアでの具体的な開発については、地元自治体や企業・金融機関などと連携して進めていくとしている。なお、NOTEについてはJR西日本グループのコーポレートベンチャーキャピタルであるJR西日本イノベーションズが出資を決定した(第三者割当増資にて、株数: 450株、比率: 27.4%)。
NOTEは兵庫県篠山市を中心に歴史的資源を活用した地域活性化を目指し、古民家などをホテルやレストランなどの商業施設に改修する事業を行っている。地域資源である歴史的建築物をリノベーションし、その土地の文化や歴史を織り交ぜながら、宿泊施設や飲食施設などとして活用することで、「観光振興」「市街地活性化」「雇用創出」などの地域課題を解決し、交流人口の増加につなげる。
JR西日本は「西日本エリアの幅広いネットワークを活かした事業創出」、NOTEは「空き家となった古い民家などを改修し、宿泊施設やレストラン、ショップなどに再生する事業を手掛ける」、バリューマネジメントは「首都圏および京阪神エリアを中心に、ウェディング事業や施設オペレーション事業を手掛ける」と、それぞれの事業を展開。NOTEとバリューマネジメントは「NIPPONIAホテル事業」としてすでに協業している。
NIPPONIAホテル事業は、各地に点在して残されている古民家を、その歴史性を尊重しながら客室や飲食店、または店舗としてリノベーションを行い、その土地の文化や歴史を実感できる複合宿泊施設として再生していく取り組みとなっている。