FCAジャパンは23日、アルファロメオの新型高性能スポーツサルーン「ジュリア」を2017年内に全国のアルファロメオ正規ディーラーにて販売すると発表した。創業107周年を迎えるアルファロメオにとって、「ジュリア」はその歴史を象徴する1台であり、同時に新たなチャプターを刻む重要なモデルとなっている。
新型「ジュリア」は、車体の前後オーバーハングを短く切り詰めた「プロポーション」、「一筆の動き」で表現したトレフォイル(三つ葉)がモチーフのフロントマスクや特徴的なサイドドアのプレスラインによる「シンプルさ」の追求、飛びかかろうとする猫を思わせる躍動的なエクステリアデザインや丁寧に作り込まれたインテリアなどの「クオリティ」という、3方向のアプローチから洗練されたデザインを実現した。
エンジンはフェラーリ出身のエンジニアによりチューンされた、最高出力510psのV型6気筒ガソリンツインターボエンジンを最上級グレードの「クアドリフォリオ」に搭載し、0-100km/h加速は3.9秒という圧倒的なパフォーマンスを実現。この新世代エンジンは、電子制御の気筒休止システムによって優れた燃費性能も両立し、アルミニウムの採用で軽量化を果たすとともに、アルファロメオ独自のサウンドも追求されている。なお、「ジュリア クアドリフォリオ」は、車体の各部に超軽量素材を用いて軽量化を徹底した結果、パワーウェイトレシオは3kg/ps以下を達成した。
シャシーの構成要素にもこだわっており、電子制御の採用はドライビングエクスペリエンスの向上に寄与する場合に限定。この点をクリアした電子制御トルクベクタリング機構を採用しており、「ジュリア クアドリフォリオ」が採用するツインクラッチ式のトルクベクタリング機構は、後側の左右輪に個別にトルク伝達を行う制御により、滑りやすい路面においてもスタビリティコントロールに頼ることなく、優れたトラクション性能を発揮する。
電子制御のインテグレーテッド・ブレーキシステムは、ブレーキレスポンスの向上と大幅な制動力の短縮のほか、軽量化にも寄与し、ドライビングダイナミクスを向上させている。新型「ジュリア」の販売開始日や価格など、詳細は発売が近づいた段階で発表される。