アスタミューゼは6月23日、同社が展開する、成長領域に沿った希少人材採用支援サイト「転職ナビ」に掲載されている同社保有の約38万件の求人データを横断的に分析し、成長領域における人材需要を可視化したと発表した。
同社によると、経産省が「新産業構造ビジョン」が発表。新たな経済社会システム構築の施策として、人材投資・人材育成の抜本拡充や、柔軟かつ多様な働き方の実現を掲げている。
だが、成長の鍵を握るとされるIT・データ人材は、2030年で78.9万人不足すると推計されるなど「IT分野を中心とする成長領域では、人材の活用・育成が喫緊の課題」となっているという。
「転職ナビ」をパートナー各社との提携のもと400種類以上運営している同社によると、求人掲載数は「エレクトロニクス」領域が13万件超と他を大きく引き離した。一方、上昇率では「都市・空間・材料」領域が58%が首位、「ネット・サービス」領域が42%と続いている。
転職ナビのサイト別の求人掲載数を見ると、「都市・空間・材料」領域では「不動産管理転職ナビ」が上昇率344%、「住宅設備・建材転職ナビ」が269%、「道路・交通技術転職ナビ」が250%だった。「ネット・サービス」領域では「Swift転職ナビ」が上昇率733%、「Scala転職ナビ」が700%、「自然言語解析・NLP転職ナビ」が313%と続いた。このほか、「運転支援/自動運転技術転職ナビ」が310%、「知的エージェント・知能システム(人工知能)転職ナビ」が264%となっており、成長領域における人材需要の増加が顕在化している。
なお今回の分析に使用したデータは、2016年1月1日から12月31日までに集計したもの。求人掲載数は、各月月初時点の求人掲載数を合計したもの。求人掲載数上昇率は、2016年1月1日を基準とした場合の12月時点の上昇率。