年金シニアプラン総合研究機構は6月21日、2016年の「第6回サラリーマンの生活と生きがいに関する調査」の結果を発表した。調査期間は2016年12月14~16日、有効回答は35~74歳の個人1,288人(民間・企業年金あり)。
賃金の満足度DI、マイナス幅が増加
現在の仕事の内容についての満足度をみると、満足度判断DIは15.2ポイントと、2011年の前回調査(27.1ポイント)からほぼ半減。1996年の第2回調査(36.9ポイント)と比べると20ポイント以上低下している。
賃金についての満足度も低下傾向にある。今回の満足度判断DIはマイナス9.7ポイントと、全体として初めてマイナスに転じた前回(マイナス7.2ポイント)よりさらに不満感が強まった。
現在の生活の中で経済的ゆとりがどの程度満たされているか調べたところ、生活充足度判断DIはマイナス2.5ポイントと、初めてマイナスに転落。同機構は「経済的な厳しさが増している状況がうかがえる」と分析している。
生きがいの有無を尋ねると、「持っている」との回答は減少傾向にあり、今回は43.6%と初めて5割を下回った。1996年(79.4%)と比べて約35ポイント減少している。
定年後の生活費については、「公的年金」が74.9%と第2回(1996年)以降、連続して1位となり、回答割合についても大きな変化はみられなかった。2位は「企業年金」の34.8%で、こちらは第2回(54.1%)から減少傾向にある。以下、3位「退職金」33.1%(前回37.9%)、4位「預貯金の取りくずし」24.9%(同31.5%)、5位「就労による収入」20.0%(同25.2%)と続いた。