製品評価技術基盤機構は6月22日、屋外における子ども(14歳以下)の製品事故についての調査結果を発表。誤使用や不注意な使用により、子どもが重軽傷を負った事故は、平成23年度から平成27年度の5年間で60件あり、このうち24件では重傷者が出ていた。ベビーカーや自転車による事故が多いという。
年齢別にみると、3歳以下ではベビーカーなどでの事故が多いとのこと。
・ベビーカーに1歳未満の男児を乗せて外出中に、ハンドルのロックが不十分だったために、ハンドルの固定が外れベビーカーが転倒し、男児が頭部を骨折した(平成27年5月、大阪府)
・1歳男児がベビーカーに手をかけている事に気付かずに、保護者がベビーカーを開いたため、男児が開閉部分のすき間で指を挟み重傷を負った(平成27年9月、広島県)
というように、保護者の目が行き届かず、子どもがけがを負ったケースが多かった。同機構は、「取り扱い説明書を熟読して使い方を習熟するとともに、使用する機会の多いベビーカーでは、使うたびにハンドルや固定ベルトのロックがしっかりかかっているか、確認してください」としている。
また10歳以上では、自転車による事故が多く、「走行中、転倒するなどしてけがを負った」事故が目立ったという。車輪が異物などを巻き込んでロックされ、バランスを崩して転倒する事故が最も多くなっているとのこと。ハンドルに買い物袋や傘、かばんなどをぶら下げて自転車に乗ると巻き込みやすいことから、注意を呼びかけている。