今年で第24回を迎えた「写真甲子園」こと全国高等学校写真選手権大会。その本戦に進む18校が決定した。この18校は、応募総数526校の中から初戦審査会、ブロック別公開審査会(代表校決定戦)を突破した栄えある学校だ。本戦は北海道・東川町にて7月25日~28日に開催される。

本戦出場校は、北海道岩見沢高等養護学校、北海道釧路工業高等学校 定時制、青森県立弘前南高等学校、栃木県立鹿沼商工高等学校、栃木県立足利工業高等学校、千葉県立四街道高等学校、神奈川県立横浜清陵高等学校、東京都立大泉高等学校、女子美術大学付属高等学校、新潟県立長岡農業高等学校、静岡県立沼津西高等学校、愛知県立猿投農林高等学校、和歌山県立神島高等学校、奈良県立王寺工業高等学校、山口県立下松高等学校、香川県立坂出高等学校、久留米市立久留米商業高等学校、沖縄県立浦添工業高等学校、以上の18校。昨年は12校が初出場というフレッシュな顔ぶれだったが、今年も11校が初めて選ばれ、新しい風が吹き込む展開となった。その一方で、2校が3年連続出場を決めるなど、安定勢力があるのも見逃せない。

東京ブロックの公開審査会。各校のプレゼンテーション後に審査員が講評する写真甲子園本戦と同じスタイルで行われた。写真家の立木義浩氏、フォトキュレータの小髙美穂氏、中日新聞東京本社 写真部長の星野浅和氏が審査員を務めた

筆者が観戦した東京ブロック公開審査会では、東京都立大泉高等学校、女子美術大学付属高等学校が選出された。ともに初出場となる。女子美術大学付属高等学校の作品「素顔」は、女子高生が歌舞伎町に出向き、学校生活から表情や服装が変わる様子を撮影した意欲作。代表審査委員の立木義浩氏は「撮影技術もあるが、モデルの選択眼が素晴らしい。最初の写真はどうかと思うけど、モデルの変貌ぶりが気に入ったし、歌舞伎町にまで行って撮ったのも面白い。よかった!」と、撮影技術のほか、チャレンジ精神も評価していた。そのスピリットが北の大地でどのように発揮されるのか楽しみだ。

本戦出場各校の初戦応募作品

北海道岩見沢高等養護学校(3回目 2年ぶり)

北海道釧路工業高等学校 定時制(初出場)

青森県立弘前南高等学校(2回目 2年連続)

栃木県立鹿沼商工高等学校(初出場)

栃木県立足利工業高等学校(初出場)

千葉県立四街道高等学校(3回目 3年連続)

神奈川県立横浜清陵高等学校(初出場)

東京都立大泉高等学校(初出場)

女子美術大学付属高等学校(初出場)

新潟県立長岡農業高等学校(初出場)

静岡県立沼津西高等学校(初出場)

愛知県立猿投農林高等学校(初出場)

和歌山県立神島高等学校(3回目 3年連続)

奈良県立王寺工業高等学校(初出場)

山口県立下松高等学校(4回目 2年ぶり)

香川県立坂出高等学校(6回目 3年ぶり)

久留米市立久留米商業高等学校(初出場)

沖縄県立浦添工業高等学校(6回目 2年ぶり)

※ 作品写真、すべて写真甲子園実行委員会提供

写真甲子園とは

写真甲子園は、高校生が3人1組のチームを組み、組写真で競い合うフォトコンテスト。7月に行われる本戦では、全国の代表校が写真の町である北海道・上川郡の東川町に集結し、同一条件下で写真を撮り、競い合う。主催は、本戦の撮影フィールドでもある東川町などで構成される写真甲子園実行委員会。キヤノンおよびキヤノンマーケティングジャパンが特別協賛社としてサポートしている。