足柄グリーンサービスは7月23日、森の空中あそび「パカブ」をオープンする。同施設は、南足柄市の「足柄森林公園 丸太の森」内で展開し、日本初上陸するフランス生まれの漁業に使う網やロープ等を使用した空中の遊び場であり、巨大な網の上で幅広い年齢層がハーネスを使用せずに安全に気軽に遊べることをコンセプトにしている。
今回、アジアでは初となる「パカブ」は、フランスのグロワ島という小さな島の引退した漁師たちの手で製作された。過疎が進む島で、漁業で使われていた漁網やロープ等を編んで製作することを考案し新しい事業として島の経済を潤し、若者の島離れを食い止めを実現したという。今回の設営にもグロワ島から設営担当者9人が5月に来日し、オープンの準備を進めている。
足元は固定されていない網のため、揺れて跳ね上がったり転んだりする楽しさと、地上3~10mで下が全て見えるスリルもあり、吊り橋や迷路、バスケットボールやサッカーボールなどを使ったスポーツまで、さまざまな楽しみ方を見つけることができる。
アクティビティは空中吊り橋を始め、空中迷路、空中トンネル スベリ台、空中バドミントン、空中バスケットボール、空中サッカーボール 他ボールゲーム、キッズ専用プレイゾーンを用意。また、網の上でゆっくりとくつろげる立体的に富士山をかたどったヒーリングエリアも設ける。
森の空中あそび「パカブ」の所在地は神奈川県南足柄市広町1544で、利用料は2,500円(3~6歳は700円、2歳以下は無料だが、保護者同伴の上、キッズエリアのみとなる)。利用時間は1回120分で、営業開始時間から30分ごとに入場可能となる。なお、9時~、11時~、13時~、15時~は予約枠を設けており、予約は6月25日より受付予定。営業時間は9~17時(4~10月)、9~16時(11~3月)。定休日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と12月29日~1月3日(7月15日~8月31日は無休)。
無料駐車場は100台まで対応。アクセスは、クルマの場合は東名高速道路 大井松田 I.C 経由県道78号線および723号線南足柄方面(都内から約1時間25分)、電車の場合は大雄山線小田原駅から大雄山駅下車、バス利用または徒歩となる。大雄山駅と小田急線開成駅からの送迎車を予定している。
半袖・半ズボン、革靴やヒールの高い靴での利用はできず、小学生以下は保護者の参加同意が必要となる。利用人数は1回200人までにする予定で、アクロバティックな運動など他人に迷惑のかかる危険な行為は禁止とする。
森の空中あそび「パカブ」がある「足柄森林公園 丸太の森」は、総面積24ha・標高270~420m・外周約3km の公園。丸太の森は、杉や檜に代表される針葉樹の森とくぬぎやならなどの広葉樹の森があり、季節ごとに様々な顔を見せてくれる。園内には、野草を中心に可憐な花が散策路を彩り、ちょっと足を止めて耳をすますと鳥たちの詩声がいたるところから聞こえてくる。更に、キャンプやバーベキュー、日本最長クラス(1,060m)のキャノピー(樹間)ツアースタイルのジップライン「飛天狗(トビテング)」なども楽しめる。
(c) Denis Gliksman