不動産投資をするうえで確認しておきたいもののひとつが、その都市の快適性や利便性などの都市力だ。東洋経済新報社が6月20日に発表した2017年(第24回)の「住みよさランキング」では、全国814都市(全国791市と東京23区)の都市力について総合評価をランキング化した。
印西市が6年連続1位
同ランキングは、公的統計をもとに、各市が持つ都市力を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5カテゴリーに分類し、採用15指標について偏差値を算出、総合評価を行ったもの。
2017年の総合評価1位を獲得したのは印西市(千葉)で、2012年から6年連続の首位となった。同市は東京都心まで約40㎞の場所に位置し、3市にまたがる千葉ニュータウンの面積の過半を占める住宅都市。「安心度」は635位だったものの、「利便度」が3位、「快適度」が12位と他4カテゴリーの評価が相対的に高く、総合1位の座を守った。
2位は砺波市(富山)で、昨年3位からランクアップ。3位は長久手市(愛知)で、昨年まで2年連続2位だったが、今年はランクダウンした。以下、4位かほく市(石川)、5位野々市市(石川)、6位魚津市(富山)、7位鯖江市(福井)、8位坂井市(福井)、9位能美市(石川)、10位守屋市(茨城)と続いた。
カテゴリー別にみると、「安心度」は倉吉市(鳥取)が昨年に引き続き1位。「利便度」は野々市市(石川)が同じく昨年に続いて1位。「快適度」は東松島市(宮城)が昨年6位から順位を上げて1位となった。
「富裕度」は千代田区、中央区、港区、新宿区、文京区、品川区、目黒区、世田谷区、渋谷区、杉並区、武蔵野市(以上、東京)の11市区が1位。「住宅水準充実度」は氷見市(富山)が昨年2位からランクアップして1位となった。