楽天リサーチは6月20日、格安スマホに関する調査結果を発表した。同調査は、通信費の節約手段として度々紹介される格安スマートフォンの利用状況について調査したもの。全国の20代から60代の男女1,000人の同社モニターを対象に実施。期間は2017年5月26日から27日だ。
まず、「現在利用している携帯電話会社」について聞いたところ、格安スマホ利用率の合計は16.5%だった。続いて、携帯電話の月額平均使用料(複数所持する場合は使用頻度が一番多い端末)について聞いた。結果は「1,001~2,000円以内」(15.5%)が最も高く、「2,001~3,000円以内」(11.3%)、「7,001~8,000円以内」(10.4%)と続いた。年代別では月額平均利用料金が最も高いのは20代で7,273円、低いのは60代で4,762円だった。また、月額平均使用料が10,000円以上と回答したのは全体では12.5%。年代別では20代は18.0%、60代は7.0%だった。
続いて、携帯電話の月額料金に満足しているかを聞いた。結果は「満足(非常に満足+満)」が27.5%、「不満足(不満+非常に不満)」が45.4%だった。年代別では、60代は「満足」が32.5%で他の年代と比べ高く、20代は「不満足」が52.5%と最も不満を抱いている年代であることが分かった。同調査では「高年齢層は携帯使用料金が安いため満足度が高く、逆に低年齢層は使用料金が高いため満足度が低い可能性があることが見てとれた」と分析している。
次に格安スマホの認知度について聞いた。結果は72.2%が「知っているが使っていない」、18.1%が「既に使っている」と回答。合計で9割以上の格安スマホを認知していることがわかった。「知らない」と答えたのは60代(16.4%)が最も多かった。なお、「知っているが使っていない」と回答した人に今後格安スマホを利用したいか聞いた。結果は33.3%が「利用したい(とても利用したい+どちらかというと利用したい)」、32.0%が「利用したくない(全く利用したくない+どちらかというと利用したくない)」だった。
このほか、格安スマホを知っていると回答した人に「格安スマホ」のイメージについて聞いた。結果は「安い」が75.8%と圧倒的に高く、29.8%の「サポート体制が充実していない」、29.2%の「回線が遅い」が続いた。今後、格安スマホを利用したいと回答した人に乗り換える際に重視するポイントについて聞いた。結果は「料金の安さ」(90.2%)が最も高く、「ネットワーク品質」(57.9%)、「カスタマーサポートの手厚さ」(25.1%)と続いた。さらに、格安スマホの利用者に、使用する理由について聞いたところ、「料金が安い」(92.1%)が9割以上を占めた。一方、利用したくないと回答した人に利用しない理由について聞いたところ、「よくわからないから」(27.2%)が最も高く、「カスタマーサポートが不安」(22.3%)、「現在使用している携帯に満足している」(21.7%)と続いた。
最後に実際に格安スマホに乗り換えて浮いたお金を何に使いたいか聞いたところ、「貯金」(35.1%)が最も多く、「趣味」(22.3%)、「飲食費」(21.5%)という順だった。また「特にない」という回答も29.3%あったという。