リオデジャネイロ五輪レスリング女子53キロ級銀メダリストの吉田沙保里選手と、同五輪女子48キロ級金メダリストの登坂絵莉選手が、19日深夜に放送されたTBS系音楽トークバラエティ番組『Momm!!』(毎週月曜23:56~)に出演し、リオ五輪での感動秘話を告白した。

吉田沙保里選手

今回、吉田選手がゲスト出演し、リオ五輪の決勝で敗れたときの心境を赤裸々に告白。「初めて2番目の表彰台にあがったときに、あっ負けた人ってこういう気持ちなんだって。アメリカの国歌が流れて負けたんだって実感した」と振り返り、「負けた人の気持ちがよくわかる大会。戦う仲間がいるから競い合えて順位がつくんだなとか、負けた人にしかわからない、そういうことを味わえたので逆によかったかなと」と敗戦から得たものが大きかったと話した。

そして、リオ五輪で同部屋だった登坂選手がVTR出演。「沙保里さんが一緒だったから。私たちは初めてのオリンピックで、沙保里さんは4回目で全部をわかっているので安心感が。沙保里さんが普通で、オリンピックに行っても何も変わらない感じだったので、私たちも特別な場所とは感じなかった」と吉田選手のおかげで平常心でいられたと語った。

また、吉田選手の敗戦後のエピソードも披露。翌朝3時か4時くらいに起きて吉田選手も起きているのがわかったときに、何て声をかけたらいいかわからず寝たふりをするも気付かれ、吉田選手から「一緒に金メダル獲れなくてごめんな」「初めてのオリンピックで金メダルを獲ったんだから、私に気を遣わずに喜んでいいんだよ」と声をかけられたという。登坂選手は「この人は負けてもかっこいいなって。やっぱりすごいなって思いました」と振り返った。

吉田選手は「『一緒に金メダル獲れなくてごめんね』と言ったら、『そんなことないです』って、また絵莉を泣かせてしまった。私の試合が終わってもずっと絵莉は泣いてくれてて、金メダル獲ったから喜んでいいのにと思って」と話し、「絵莉も、私のアテネオリピックを見てずっと憧れてくれていた人。『沙保里さんと一緒にオリンピックに行って金メダル獲りたい』と思ってて、私も十何年間続けたから一緒に出られて、絵莉も頑張って代表になったから出られたオリンピックだったので、特別なオリンピックだった」と説明。2人の話に共演者は感動し、MCの中居正広も「すばらしいね」「かっこよすぎるでしょ」と聞き入っていた。