JR西日本「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が18日午後、下関駅に到着し、2日間にわたる「山陰コース(下り) ~文豪と維新の歴史をたどる旅~」の運行を無事に終えた。6月19~20日は「山陰コース(上り) ~神話と自然美に触れる旅~」として、再び山陰本線を走行。下関駅を9時22分に発車する予定となっている。

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」が下関駅に到着(写真はすべてオフィシャル画像)

「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の初列車となった6月17~18日の運行では、1日目に大阪駅・京都駅で出発式、立寄り観光を行った城崎温泉駅でおもてなしイベントなどが開催された。2日目に立寄り観光を行った萩市内の東萩駅では、沿線住民らが旗を降って列車を出迎えたほか、地元園児による和太鼓の披露も。立寄り観光の後、乗車駅となった萩駅では「瑞風 こども駅長」や萩市のキャラクター「萩にゃん。」らが列車を見送った。

2日間かけて山陰本線全区間を走破した列車は15時30分頃、ほぼ定刻に下関駅に到着。山口県知事の村岡嗣政氏、下関市長の前田晋太郎氏らが乗客を出迎え、伝統芸能「平家踊り」も披露されたという。乗客の1人は今回の旅を振り返り、「本当に楽しく、2日間あっという間でした。列車長をはじめクルーの方々も素晴らしいチームワークでしたし、沿線の方々もあたたかい歓迎で、心に残る大感激の旅となりました」と語った。

乗客へのインタビューでは「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車内に関する質問もあり、「客室側だけでなく通路側の窓も開けることができ、部屋にいながら両サイドの風景を楽しめました。車窓風景もすごく良かったです」「展望デッキの風が思った以上に気持ちよく、沿線の緑もきれいで『日本ってこんなに美しいんだ』と思いました」「料理も期待以上で、クルーの方々も自信を持っておすすめしていました。本当においしく、驚きもあって、感動のある料理でした」と答えていた。

6月19~20日の「山陰コース(上り) ~神話と自然美に触れる旅~」では、1日目に出雲市駅から出雲大社への立寄り観光、2日目に鳥取駅から鳥取砂丘や仁風閣への立寄り観光を行う。宍道湖の夕日や大山の朝日など、「山陰コース(下り)」とは異なるビューポイントも。6月20日の京都駅到着は16時37分、大阪駅到着は17時30分を予定している。

東萩駅・萩駅での「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」到着時・出発時の様子