6月17日より全国10館で期間限定上映が行われ、7月にはBlu-ray&DVDが発売されるVシネマ『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』。本作の主題歌「スペース・スクワッド」の歌唱は、オリジナル『宇宙刑事ギャバン』(1982年)の串田アキラと、『特捜戦隊デカレンジャー』(2004年)のYOFFY(サイキックラバー)の強力タッグ、その名も「激突兄弟」が担当している。
宇宙刑事ギャバン(typeG)と特捜戦隊デカレンジャーの「夢のコラボ」が話題となっている作品だけに、串田、YOFFYの2人も特撮ソング界の「スペース・スクワッド」を結成。その上、2人はヒーローの熱き魂を呼び起こす作詞も手がけている。作曲は、『宇宙刑事ギャバン』をはじめ、『マジンガーZ』『イナズマン』『秘密戦隊ゴレンジャー』『鋼鉄ジーグ』など、特撮・アニメ作品の主題歌、BGMを多数手がけているレジェンド・渡辺宙明氏が担当。優しさと強さを兼ね備え、どんなに過酷な状況に追い込まれても不屈の闘志で乗り越えるという、ギャバンとデカレンジャーの"熱さ"を感じさせる名曲がまたここに爆誕した。
主題歌「スペース・スクワッド」は、2017年3月11日からWEB配信にて販売が開始され、7月12日には渡辺宙明・亀山耕一郎両氏の作曲したBGMを収録したCDアルバム『スペース・スクワッド オリジナルサウンドトラック』が発売される予定。ここからは、3月18日に東京・よみうり大手町ホールにて催された、主題歌「スペース・スクワッド」初披露の模様をお伝えすることにしよう。
「スペース・スクワッド」にかける思いを尋ねられたYOFFYは、「最初にこのお話をいただいた時は、僕が最初に主題歌を担当した『スーパー戦隊』であるデカレンジャーと、子どものころにテレビの前で熱くなっていたギャバンが共演するということで、凄く興奮しました。しかも、渡辺宙明先生に曲を作っていただき、僕と串田さんが共同で歌詞を書かせていただくという、僕にとっても凄いレジェンドの方々と一緒に仕事ができたことで、満足しています!」と、最高のメンバーで主題歌を作ることができた実感を込めて語った。
続いて串田は、「数々の名曲を作られて、世界の……いや、宇宙にもその名をとどろかせる渡辺宙明先生が作曲されたこの主題歌は、絶対に誰が聴いてもカッコいいと思います。これからもこの曲をどんどん歌っていきたいと思います」と、ほかの作品の主題歌と同じく、「スペース・スクワッド」に並々ならぬ熱意を込めて歌うことを誓った。
ステージで「スペース・スクワッド」を熱唱する激突兄弟のそばに、突如宇宙刑事ギャバンGとデカレッドが応援にかけつけた。2大ヒーローは主題歌の放つ熱気を自分たちのエネルギーに変換するかのように、力強いポーズを決め、集まったマスコミ陣からの歓声を集めていた。
なお、『スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー』劇場公開を記念して、「スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー&東映ヒーローSONG COLLECTION」というCDアルバムが現在発売中(日本コロムビア)。このCDには、主題歌「スペース・スクワッド」はもちろんのこと、姉妹作品『ガールズ・イン・トラブル』の主題歌「ガールズ・セイ・ハレルヤ!」、そして『特捜戦隊デカレンジャー 10YEARS AFTER』「宇宙刑事 NEXT GENERATION」などの関連作の歌曲、さらにはオリジナルカラオケなども収録している。その上、「おれが正義だ! ジャスピオン」(巨獣特捜ジャスピオン)「地球戦隊ファイブマン」「特捜ロボ ジャンパーソン」といった歴代スーパー戦隊、メタルヒーローのTVサイズ主題歌が16曲収録されており、スーパー戦隊、メタルヒーローのファンにはたまらない内容となっている。
秋田英夫
主に特撮ヒーロー作品や怪獣映画を扱う雑誌などで執筆。これまで『宇宙刑事大全』『宇宙刑事年代記』『メタルヒーロー最強戦士列伝』『ウルトラマン画報』『大人のウルトラマンシリーズ大図鑑』『ゴジラの常識』『仮面ライダー昭和最強伝説』『日本特撮技術大全』『東映スーパー戦隊大全』『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全』『鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー大百科』をはじめとする書籍・ムック・雑誌などに、関係者インタビューおよび作品研究記事を多数掲載