ドイツのBMWはこのほど、セダンの乗り心地とワゴンの機能性を兼ね備えた「6シリーズ グランツーリスモ」の新型モデルを発表した。アルミや高張力鋼の割合を増やしたボディなどにより、先代モデルより平均で150kgもの軽量化を果たした。

新型「6シリーズ グランツーリスモ」(ドイツ国内市場向け)

ドイツ国内市場向けの新型「6シリーズ グランツーリスモ」は、新世代エンジン3タイプを搭載し、全車に8速ステップトロニック・トランスミッションを標準装備する。エンジンは258PSを発揮する2.0リットル4気筒ガソリン、340PSを発揮する3.0リットル直列6気筒ガソリン、四輪駆動車に搭載される265PSの3.0リットル直列6気筒ディーゼルとなる。

エクステリアとインテリアは、クーペのフォルムと広い室内をさらに高次元でバランスさせた。全長は先代モデルより87mm長い5,091mm、全幅は変化なく1,902mm、全高は21mm低い1,538mmとなり、より伸びやかなプロポーションとなっている。リアシートはフルサイズシートを3つ配置し、ヘッドスペースは先代モデルより拡張された。ラゲッジルームは先代モデルより110リットル広い610リットルとなっている。

ボディはアルミや高張力鋼の割合を増やすことで、先代モデルより平均150kgの軽量化を達成。0-100km/h加速時間は最大で0.7秒短縮され、同時に燃費性能も向上した。サスペンションも進化し、リアにセルフレベリング・コントロール付きエア・サスペンションを標準装備。オプションで4輪にエア・サスペンションを装備することもできる。