パンタグラフは6月15日、文部科学省が2020年度から改訂を予定している「大学入試共通テスト(仮称)」に関する調査結果を発表した。調査期間は2017年5月26日~6月8日、調査対象は「受験のミカタ」サイト閲覧者で、有効回答は249人。

ロボットの発達による就職への不安、中学生が最多

入試改革の背景にはAI(人工知能)の進化がある。そこでロボットの発達による就職への不安を感じているか尋ねたところ、「不安を感じている」と答えた割合は中学生で68.1%、高校1年生で64.7%、高校2年生で51.9%、高校3年生で58.3%、浪人生で42.9%となり、2020年度以降に受験を控える中学生で不安を感じる人が多いことがわかった。

ロボットの発達による就職への不安を感じているのは?「受験のミカタ」調べ

その一方で、「ロボットにどんな仕事をやらせるか次第。人がやれるもの、やりたい思う人がいる仕事をやらせるなら不満はあるだろうし、逆にロボットがやってくれることで全ての人間にとってプラスになる仕事もあるはず」という意見もみられた。

現在のセンター試験について、「満足している」と答えた割合は73.5%で、「満足していない」は18.9%にとどまった。特に来年受験を控える高校3年生で「満足している」は83.8%に達し、全学年の中で最も高くなった。

新テストをどう思っているかとの問いに対しては、現在のセンター試験に「満足している」と答えた人では「実施すべき」が67.8%、「実施しなくてもいい」が30.6%、「満足していない」と答えた人では「実施すべき」が76.6%、「実施しなくてもいい」が23.4%と、現在のマーク式に満足している人でも肯定的な人が多いことがわかった。