三菱重工業と三菱航空機が開発・製造を進める MRJ(Mitsubishi Regional Jet)の飛行試験機が現地時間の6月15日、パリ郊外のル・ブルジェ空港に到着した。同機は6月19~25日に同空港で開催されるパリ・エアショーにて、19~21日まで展示を予定している。
同空港に到着した飛行試験機は3号機で、ローンチカスタマーであるANAの塗装を施し、現地時間の13日8時38分に米ワシントン州グラン ト・カウンティ国際空港内の飛行試験拠点であるモーゼスレイク・フライトテスト・センター(MFC)を出発、カナダ ウィニペグ・ジェームス・アームストロング・リチャードソン国際空港、グースベイ空港とアイスランド ケプラヴィーク国際空港を経由し、現地時間の15日17時5分にル・ブルジェ空港に到着した。MRJにとって、初の欧州上陸となる。
三菱重工業社長の宮永俊一氏は、「パリ・エアショーでMRJを皆さまに披露でき、大変光栄です。多くの方からご期待いただいているこの次世代リージョナルジェットをお披露目するのに、これ以上の素晴らしい機会はありません。19日から始まるエアショーでは、欧州初上陸となるMRJを間近でご覧いただければ幸いです」 とコメントしている。
MRJはここ数カ月において、自然着氷試験や極寒・酷暑試験の社内試験を実施。直近では、同機に搭載するプラット・アンド・ホイッ トニー(P&W)製のPurePower Geared Turbofan PW1200Gエンジンが、米国連邦航空局(FAA)の型式証明を取得した。これらの試験の詳細は、専用ウェブページでも発信している。
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