ボーナス時期がやってきました。毎月の給料とは違う特別な収入だからこそ、ワクワクするのも無理はありません。しかし、使うだけではなく貯めることも大切です。

私がオススメする貯蓄と消費の割合は、「7割貯蓄で3割自由」です。もっと頑張りたい人は、割合を変えて貯蓄9割・自由1割でもいいのですが、貯蓄5割・自由5割はNGです。貯蓄7割はできるだけ守るようにしましょう。

「7割貯蓄」と言われると厳しいと思うあなた。貯蓄型の保険をボーナスで払っていませんか? でしたらそれを貯蓄分として加算して大丈夫です。ボーナス払いの住宅ローンがある場合は、少し面倒ですが住宅ローンをボーナスから差し引いた上で7割貯蓄・3割自由にしましょう。

夏のボーナス、貯蓄と消費の割合はどれが正解?(画像はイメージ)

ボーナスをもらったらまずマイナス分を完済

注意しないといけないのが、ボーナスを毎月の生活費の赤字補填にしている家計です。基本は毎月の収入でやりくりをすることですから、ボーナスで補填をしている場合は家計全体の見直しをして、毎月の給料でやりくりできるようにしましょう。

そしてリボ払いやフリーローンなどの借入金がある場合は、貯蓄よりもまずは金利の高いマイナス分を完済することが先決です。ボーナスで完済もしくは繰り上げ返済をして借入金の負担を減らし、家計の立て直しから始めましょう。

消費をするならよく考えてから

ボーナス時はボーナス商戦で家電などの購入を考えている人も多いかと思いますが、冷蔵庫など白物家電は10月に新商品が出るので、こだわりがなければ9月頃まで待って型落ちを選ぶのが安く買うコツです。型落ちとは言ってもこの前までは最新型として売られています。かつ、後期ロットなら初期ロットのエラーなども改善されたものが出回っているため、製品自体が安定しているとも言われています。

そのほかの物を買う場合でも、よく考えてから購入判断をしましょう。

「それを買うために貯めていたお金か?」
「本当にそれが今必要か?」
「それを買うことで維持費などでその後の家計が圧迫されないか?」
「修理しながらも長く愛用できるか?」

など、高額商品になればなるほど考える時間が必要です。それらをふまえて、手に入れることで、それ以上のリターンが期待できるならば、それは買い時と言えるでしょう。

今そのお金を出費するよりも、将来の自分や家族のために貯めておいた方が、幸せにつながると考えるのであれば、その分は使わずに貯めておくという方法もあります。大切なのは、安易に飛びつかずに冷静になって、使うべきところとそうでないところを見極めることです。

「あのときのお金が今ここにあったらなぁ……」と思わないためにも、しっかりと貯蓄や投資にまわすようにしましょう。

※画像は本文とは関係ありません。

執筆者プロフィール : 丸山晴美(まるやま はるみ)

外国語の専門学校を卒業後、旅行会社、フリーター、会社員、コンビニ店長へと転職。22歳で節約に目覚め、年収が350万円に満たないころ、1年で200万円を貯める。26歳でマンションを購入。2001年に節約アドバイザ―として独立。ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザーの資格を取得し、お金の管理、運用のアドバイスなどを手掛け、TV、雑誌などで幅広く活躍している。