日本最大のご近所SNS「マチマチ」を運営するProperと渋谷区は、マチマチによる地域コミュニティの活性化を通じた地域課題の解決に向けて、「マチマチ for 自治体」に関する協定を締結。Properと渋谷区は、同協定によりマチマチを活用して区と住民、住民同士のつながりを構築・強化することで、地域コミュニティの活性化を目指す。渋谷区としてベンチャー企業との協定締結は初めてであり、Properとしても自治体との協定は初となる。
昨今、都市への移住の増加や少子高齢化などのさまざまな要因により地域コミュニティが衰退しており、都市部においてご近所付き合いがない人が増加している。その一方で、「地域のつながりを持ちたい」と考えている人は86.1%になるなど(内閣府「住生活に関する世論調査」2015年)、近所付き合いがないものの、地域コミュニティへのニーズがあることがうかがえる。
その中で渋谷区は現在、6月の第一日曜日を"ふだん話す機会の少ない近隣の人ともっと顔見知りになる日"「渋谷おとなりサンデーの日」と定めるなど地域コミュニティ活性化に積極的に取り組んでいる。
ご近所SNSのマチマチは、ご近所さんとまちの子育てやオススメのお店・病院などについて情報交換ができるご近所限定のオンライン掲示板。首都圏を中心に3,500以上の地域で利用されており、「近所のつながりを通じて、地域の課題を解決する」というミッションのもとProperが提供している。サービスの特徴として、住所確認&実名主義、利用範囲はご近所に限定、困ったことがあれば近所の人に聞くことが可能、などがあげられる。
またProperは、マチマチ for 自治体により、区の行政、防犯・防災、地域活動などの情報をマチマチ上で発信を行うとともに、区内のさまざまな地域活動への参加促進のサポートを行っている。渋谷区民はマチマチを利用することで、オンライン上で子育て世代同士の情報交換、町の掲示板や配布チラシ閲覧、アンケートへの回答などのサービスの多様化を目指す。
同協定において、地域コミュニティの構築・維持の支援のためにProperと渋谷区が協働することは、「情報発信の最適化・効率化の支援」(区の情報発信の効率化、町の掲示板のチラシなどの紙の情報のデジタル化)、「住民参加の促進の支援」(アンケートの実施)、「.防犯・防災の強化の支援」(防犯・防災情報や不審者情報の発信、区民同士による防災情報の発信や注意喚起、緊急警報機能による防災時の注意喚起)となる。
今回の協定締結について、Proper代表取締役の六人部生馬氏は、「本協定により、渋谷区はより効率的な情報発信により住民との距離を縮め、住民はご近所同士でコミュニケーションをとることが可能となります。マチマチは今後も地域コミュニティの活性化を推進し、子育て支援、高齢者の支援、地域包括ケア、移住促進、CCRCなど自治体が取り組んでいる地域課題の解決に貢献すべく、自治体との連携をさらに推進していく所存です」とコメントしている。
また、渋谷区の長谷部健区長は、「渋谷区は『渋谷おとなりサンデーの日』創設などコミュニティ活性化の施策を強化しています。 マチマチ for 自治体を活用することで、区と住民間のつながりをさらに強化し、地域コミュニティの活性化に貢献します。今回の協定をきっかけに、 マチマチがより多くの方にご利用いただき住民間およびコミュニティにおける共助を推進していくためのプラットフォームとなることを期待しています」とコメントしている。