ディスカバー・トゥエンティワンは7月12日、「あかちゃんが選んだあかちゃんのための絵本」シリーズ3点を創刊する。同シリーズは、東京大学あかちゃんラボと同社が2年がかりの実験の末、完成させたもの。"赤ちゃんが何を考えているのか"を実際に聞いてみて、それをもとに本当に赤ちゃんが好きな絵本を制作したという。

『もいもい』(市原淳/1,400円)

東京大学あかちゃんラボとは、「あかちゃん学」を専門とする開一夫教授が運営している研究室。赤ちゃんが発達していく過程で必要不可欠な能力がどのように獲得され、発達していくのかを科学的に調査している。

同シリーズは、選択注視法という手法を採用し、制作。絵本のイラスト案を赤ちゃんに見せ、より長く見ていたイラストを取り入れている。

このうち『もいもい』(市原淳/1,400円)は、さまざまな実験を行っている中で、赤ちゃんの視線をくぎづけにして話さないイラストを採用したもの。見習い手品師うるしーが、帽子からいろんなものを取り出す『うるしー』(ロロン/1,400円)や、赤ちゃんが持つトゲトゲやチクチクなどの言葉のイメージを、実験をもとにイラスト化して作った『モイモイとキーリー』(みうらし~まる/1,400円)もある。

『うるしー』(ロロン/1,400円)

『モイモイとキーリー』(みうらし~まる/1,400円)

絵本を監修した開教授は「大人が思う赤ちゃんの『好き』は、赤ちゃんにとって『嫌い』かもしれません。あかちゃん学絵本プロジェクトは『赤ちゃんの立場』を尊重して、赤ちゃんが本当に『好きな』絵本を作ることがもくろみです」とコメントしている。