厚生労働省は6月14日、「平成27年都道府県別年齢調整死亡率の概況」を公表した。人口動態統計をもとに国勢調査がある5年ごとに算出しており、今回が12回目となる。年齢構成をそろえた場合の人口10万人あたりの死亡数がわかる仕組みとなっており、男女ともに青森県が最も高い死亡数となっていた。
全死因における死亡の状況をみると、全国平均は男性が486.0人(前回より58.3ポイント減)、女性が255.0人(同20.0ポイント減)となっており、どちらも減少している。ただし、男性は女性のおよそ倍近い人数が亡くなっているといういびつな男女比率となっている。
全死因における年齢調整死亡率を都道府県別にみると、男性の1位は青森県の585.6人で、次いで秋田県(540.3人)、岩手県(522.5人)となっている。逆に最も低かったのは長野県で434.1人。一方の女性でも青森県が最高となっており、その数は288.4人。2位は福島県の275.7人、3位は茨木県の273.8人だった。最も低かったのはこちらも長野県で227.7人となっており、男女ともに青森県で最も人口が減少していることが示唆された。
「悪性新生物(がん)」「心疾患」「脳血管疾患」という、いわゆる日本人の三大死因における年齢調整死亡率も公表されている。悪性新生物は男性が165.3人(前回より17.1ポイント減)、女性が87.7人(同4.5ポイント減)、心疾患は男性が65.4人(同8.8ポイント減)、女性が34.2人(同5.5ポイント減)、脳血管疾患は男性が37.8人(11.7ポイント減)、女性が21.0人(同5.9ポイント減)となっており、いずれも前回調査時より減少している。
これらを都道府県別にみると、男女とも悪性新生物と脳血管疾患で青森県は高位トップ3に入っており、この2つの疾患で亡くなっている人が多いことがうかがえる。
なお、詳細な結果は厚生労働省のホームページから確認できる。