米GoogleがPC内のフォルダ/ファイルをクラウドにバックアップして自動的に同期するツール「Backup and Sync」を6月28日に提供し始める。G SuiteチームがG Suite Updatesで明らかにした。
PC向けに提供されているツール「Google Drive for Mac/PC」にGoogle Photosのデスクトップアップローダーが統合され、28日に最新版を「Backup and Sync」として提供する。現在Google Driveでクラウドに同期できるのはPC/Mac内に設けたDriveフォルダ(マイドライブ)内に限られるが、デスクトップや書類、写真、または任意のフォルダを指定して継続的にGoogle Driveに自動バックアップが行われるようになるようだ。15日時点でBackup and SyncはG Suiteチームのアップデートで公表されたのみで、ツールおよびサービスの詳細は明らかになっていない。Driveの無料容量は15GBである。バックアップに必要なDriveの容量をあらかじめ用意しておく必要があるなら、プレミアムプランの料金は、100GB/月額250円、1TB/月額1,300円、10TB/月額13,000円だ(6月15日時点)。
Backup and Syncは、主にコンシューマをターゲットにしたツール/サービスだ。G Suiteユーザーも利用できるが、G Suiteチームはアーリーアダプタープログラムで提供中の「Drive File Stream」の一般提供が始まるまでDriveの使用の継続を勧めている。Drive File Streamはクラウドとクライアントデバイスに同じフォルダ/ファイルを置いて同期するのではなく、クライアントデバイスで開いたり、編集する際にクラウドからファイルをストリーミングする。クライアントデバイスのストレージを消費することなく、企業や組織のデータセット全体を利用できるようにする。
そのためG Suiteでは、Drive for Mac/PCからBackup and Syncへの自動アップグレードは提供しない。管理者がユーザーにDrive for Mac/PCのインストールを認めている場合、ユーザーによるアップグレードが可能だが、許可していない場合はG SuiteアカウントでBackup and Syncを使用することはできない。