バルミューダはこのほど、「BALMUDA The Curry (バルミューダ ザ カレー)」(税別750円)を「バルミューダオンラインストア」やAmazon、一部家電量販店で発売した。同社は、トースターやポット、炊飯器など自社の哲学を生かした家電製品を販売するメーカーだ。その同社が新作と称して、自宅で楽しめる「カレー」を出してきた。何がどうなっているのかさっぱり分からなかったので、実際に食べて確認してきた。
家電メーカーが生み出したカレーとは?
このほど行われた発表会にて、代表取締役社長の寺尾玄氏は、「2017年1月に発表した『BALMUDA The Gohan』で炊いたご飯を食べたとき、真っ先にカレーが食べたいと思いました。そこからカレーソースの開発を始めたんです」と話す。今回の「BALMUDA The Curry」を開発するにあたって、寺尾氏が協力を仰いだのは銀座や上野に店舗を構える、激辛で有名な「デリー」。同店の「カシミールカレー」の虜になった寺尾氏は、これにバルミューダのエッセンスを加えてカレーソースを作り出したとのこと。
実際に発表会で振る舞われた「BALMUDA The Curry」は、さらさらとしたカレーだった。「BALMUDA The Gohan」で炊いたご飯は少々固めで、パラパラとした粒感を堪能できる。ルーはこの米の隅々までルーが浸透するよう、考えられているという。
気になる辛さだが、口に含むと芳醇なスパイスの香りが広がり、その数秒後にじわっと刺激が舌に襲ってくる。その刺激が予想以上に強く、3口ほど続けて食べると額に汗が浮かんできた。寺尾氏は、「お子様にはあまりオススメしません」ときっぱりと話す。むせ返るような唐辛子の辛さではなく、内臓をじわじわと熱くさせる辛さなので、食べる手が止まらず5分もかからないうちに完食した。
家で実際に「BALMUDA The Curry」を作ってみよう
では、次は実際に「BALMUDA The Curry」を作ってみよう。同商品はカレーソースのみなので、事前に具材の下ごしらえが必要だ。今回は、バルミューダが紹介するレシピ通り作ってみよう。「BALMUDA The Curry」で作れるカレーは2人分。用意する具材は、以下のものだ。
・「BALMUDA The Curry」 1個
・ジャガイモ 1つ(今回は小ぶりだったため2つ)
・鶏もも肉 200g
・塩 適量
・胡椒 適量
・カレー粉 適量
・サラダ油 大さじ2
まずは鶏もも肉に塩と胡椒、カレー粉をまぶし、サラダ油をひいたフライパンで焼いていく。この時意識することは、皮目に焼き色をつけて、中まで火を通すことだそうだ。しっかりと火が通ったら、皿に移しておこう。ちなみに残った油は最後の隠し味に使えるので、少しとっておくと良いらしい。
続いて、ジャガイモを茹でていこう。こちらは竹串がすっと入るようになったら取り出し、皮をむいてひと口大に切る。これで下ごしらえは終了だ。
鶏もも肉とジャガイモの下ごしらえが終わったら、「BALMUDA The Curry」のカレーソースを鍋に入れ、具材と一緒に火にかける(隠し味としてとっておいた鶏もも肉を炒めた油もここで投入)。煮詰めると香りが飛んでしまうので、沸騰したらすぐに火を止める。後はご飯にかければ出来上がり。
通常のレトルトカレーよりも工数がかかるが、30分程度で完成する。下ごしらえもそこまで難しくはないだろう。完成したカレーからは、スパイスがふわっと香る。カレーソースには、玉ねぎやにんじん、アップルソース、マンゴーピューレなどが溶け込んでおり、刺激的な辛さだけではなく、深みのある味わいをしっかりと感じることができる。
ご飯は「BALMUDA The Gohan」で炊いたもの……、と言いたいところだが、1人暮らしを始めた時に買った1万円前後の炊飯器で炊いたもの。それでも、粒の間にカレールーが浸透し、何杯でもご飯がいける。2合炊いたが、それでも足りなかった。
バルミューダが販売するカレーソースは、自宅でちょっと準備するだけで刺激的なカレー体験をできるものだった。オンラインで販売しているほか、家電量販店でも購入できるので、自宅で本格的だけど簡単にカレーを作りたいという人にもオススメだ。